【福岡】キリンビール西日本統括本部(福岡市、斎藤信二常務執行役員統括本部長)は1月23日、同本部で会見を開き、九州・沖縄(8県)での昨年度(1-12月)販売実績、今年度営業方針などについて説明した。
同地区でのビール類の販売は、同社全国値0・3%増を上回る1・8%増で着地。昨年4月発売の新ジャンル商品「のどごし生」の販売実績が350MLレギュラー缶換算1億2000万本を超えるなど業績を引き上げ、全社の伸長に貢献した。今年度方針では、「総力戦で地域密着の営業活動を展開する」(斎藤本部長)と強調し、先駆的な取り組みが販促とクロスする地産地消応援活動について、(本部管轄の)県単位での展開強化方針を示した。操業40周年を迎える同社福岡工場(甘木市)を起点とする消費者アピールの施策も掲げた。
会見には斎藤本部長はじめ、福岡工場の田丸良比古執行役員工場長、キリンビバレッジ九州支社髙瀬昭支社長らが臨席。
今年度のビール類販売目標(05年比)は、▽ビール、発泡酒、新ジャンル計=2・9%増▽ビール=0・1%増▽発泡酒=6・2%減▽新ジャンル=37・3%増(チューハイなど加えたローアルコールビバレッジ計3・9%増)。「新ジャンル、発泡酒の勢いを加速し、ナンバー1の地位を一層強固なものにする」(斎藤本部長)方針で、スポーツイヤーを好機として生かす積極的なマーケティング施策も訴えた。少子高齢化によるマーケットの縮小に対しては、「人口減を憂えるのではなく、“食卓の上でのビール”、そのすそ野を広げる提案をしていきたい」と語り、“もう1品購入の仕掛け”、クロスマーチャンダイジングの深化にも意欲を示した。
福岡工場は今年、設備の全面リニューアルが完了する。設備の最新鋭化はもとより、同社環境技術を駆使し21世紀型グリーンファクトリーの実現を目指すもので、着工は03年9月。総投資額は約200億円(年間製造能力約25万KL)。操業40周年の節目をとらえ、すでに昨年7月から同工場が地元福岡の消費者に支えられてきた“福岡育ち”をアピールするエリアコミュニケーション企画を多面的に展開してきた。
今年は記念出荷式をはじめ、水源を守る植林活動を市民参加型で展開する“水源の森活動”も実施。日本で初めて醸造されたビール“ドゥーフのビール”の味覚評価会を一般消費者対象で行うなど、多彩なイベントを展開。「地域と共存し地域に貢献する工場を目指す」(田丸工場長)スタンスをあらためて示した。製造面では、4月に「のどごし生」の製造を開始する。同工場はその他の雑酒製造免許を昨年11月取得。同社11工場のうち7工場で新ジャンル商品が製造されることになる。
飲料関係の販売状況は、同社全社平均を上回る3%増で着地。06年度は5%増を目指す。商品ジャンルでは、定番「生茶」「午後の紅茶」の訴求強化(「生茶」は産地の新しいうまさ、第1弾九州嬉野玉緑茶など)、新ジャンル、無糖・炭酸の「NUDA(ヌューダ)」をアピール。販促面では、業務用酒販店に働きかけるキリンビールとの協働活動、4000台プラスで全国20万台体制となる自販機の開拓活動への取り組み強化も訴えた。