「さつま島美人」も価格改定 鹿児島県大手、値上げ追随

2007年05月18日

 【鹿児島】県下芋焼酎大手、「さつま島美人」の長島研醸(出水郡長島町)は5月10日、取引先流通に価格改定を通知した。今年7月1日出荷分からの実施。値上げ額は、1・8lびん詰・アルコール度25度・九州価格で税別101円(九州外102円)。

 値上げ理由としては、「芋焼酎の主原料であるサツマイモの価格が、ここ数年高騰を続けたこと」、燃料重油の高騰や原油高に伴う資材全般の値上げ、さらに「今年4月から焼酎廃液の海洋投棄が原則禁止され、陸上処理設備への投資および処理コストの増加を伴う大きな経費負担」を挙げた。

 同社の昨年度の販売量は、すべて芋焼酎で約3万5000石。価格改定の案内には、出荷調整中の価格改定を詫び、理解を求める一文も加えた。

 芋焼酎レギュラー商品の100円程度の値上げは、大手では約1カ月前の4月16日に通知した「黒伊佐錦」大口酒造(同県大口市)に続くものとなった。