ボージョレーワイン委員会は、1月25日の総会で、今後はボージョレー・ヌーヴォーとボージョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォーにペットボトルの使用を禁じることを採択した。
同委員会では、ワインの品質とワイン容器としてのペットボトルの関係について懸案し、運送費の削減や実用性といったメリットと照らし合わせてきたが、今回、「ペットボトルの使用によるワインの品質変化というリスクを考え、ワインの品質を守るため、ボージョレー・ヌーヴォーへの使用を禁止する」と決定した。
ボージョレーワイン委員会の発表は次のとおり。
ボージョレーワイン委員会は、予防を尊重する考えを優先した。現在、長期的な視点からのペットボトルの健康への影響については、まだ明らかにされていない。今日では、無機質の容器だけが化学反応を起こさないということが充分に保証され、このため消費者に無害であると言える。ペットボトルも今後おそらく、化学の進展により、植物成分から得られることも可能となるであろう。しかし現在、この材質はテレフタル酸とエチレングリコールの重縮合により得られる高分子化合物であり、この2つの成分はいずれも、石油から精製されるもので、その利用にあたっては、添加剤を必要としている。
一部のドイツの化学者によると、ポリエチレンテレフタレートは、人体にとって危険で、不妊の可能性を高める恐れがあることが指摘されている。また、他の研究発表では、ビスフェノール、アンチモン、アセトアルデヒド、フタル酸が増加することが主張されている。
ワインの場合は、そのアルコールと酸の影響で、これらの好ましくない成分が移動するリスクが高まる。このため我々は、ペットボトルのワインは6カ月を過ぎると変質すると常々、指摘してきた。ワインには、その他の農産物とは異なり、熟成能力と相容れない賞味期限というものを付与することはできないために、これは少なくとも憂慮すべき指摘である。このような状況の中でいかにして、未解決問題から消費者を守ることができるであろうか。
ボージョレーワイン委員会は、ワインと長期間接触したペットボトルが無害であることを保証する充分な指標を提示するために、ここ最近取り組まれている試みを高く評価する。しかし、現在のリスクが取り除かれない限り、委員会としては、予防を尊重する考えの原則と、ワインの品質を守るために、ボージョレー・ヌーヴォーへのペットボトルの使用を禁止する。