キリンビール クラフトビール13社結集しクラフトビール体験型イベント開催

2023年06月07日

 キリンビールは、クラフトビールカテゴリー創造に向けて、全国13のブルワリーと共同し、新しいビールのおいしさ、楽しみ方に出会える〝クラフトビール体験型イベント〟「HELLO CRAFT BEER WORLD」を6月2日~6月4日の3日間、六本木ヒルズアリーナで開催した。

 開会のセレモニーで、キリンビールの堀口英樹社長はあいさつを行い、「若者を中心にクラフビールへの注目が高まっている。われわれも家庭、量販店、飲食店、イベントなど、日常的にクラフトビールを楽しめる世界を目指している。2010年のブームから今、再びブームとなり、クラフトビールが日常生活の中で徐々に根付いてきた。当社もクラフトビールを身近にに感じて欲しいという思いから、缶のスプリングバレーを2021年から販売した。日本のブルワリーの数は年々増加傾向にあり、現在約700カ所のブルワリーが存在している。しかし、ビール類市場におけるクラフトビールの構成比は現在1・5%で、まだカテゴリ―が定着したとは言えない状況だ。しかしこれは、伸長のポテンシャルが十分にあるということでもある。国内においてクラフトビールを根付かせるためには一社だけでは難しい。このイベントを通じて、一緒にカテゴリーの定着を目指していきたい」と語り、ラフトビールカテゴリーの創造を目指していきたいとした。

 また、参画した全国13のブルワリーを代表して、㈱ヤッホーブルーイングの井手社長が登壇し、「クラフトビールって聞いたことあるけどよく知らない、飲んだことがない、などと言った声は多い。小規模なブルワリーが多いため、消費者に体験してもらう機会を作りきれていないのが原因でもあると思っている。クラフトビールには2つの機会がある。1つ目は、コロナ禍で発生した巣ごもり需要で店頭、通販の販売が増加し、クラフトビールの需要が拡大したこと。2つ目は、アメリカと比較して、シェアがアメリカは13・2%に対して、日本は1・5%とまだまだ低く、クラフトビールが伸びる潜在的な市場があるということ。この流れの中で、クラフトビールメーカーが集まる今回のイベントはクラフトビール市場を拡大する大きなチャンスになる。クラフトビールは楽しい世界である一方、ビジネス的繋がりがまだ弱く、キリンビールと一緒に革命を起こし、アメリカのクラフトビール文化を超える盛り上がりをみんなで作っていきたい。クラフトビール市場を盛り上げていきたい」と意気込みを語った。