【兵庫】醸造用原料米のフジタ精米人(小野市河合中町、藤田覚社長)は7月27日早朝、同社の4棟ある工場のうち、一棟が火災に見舞われた。被害にあった工場棟は、醸造用精米と米粉製造のある原料米の専門工場で、出火原因は古くなっていたインバーター。同社では半年前から古くなったインバーターを順次交換しており、出火したインバーターも8月には交換する予定だった。
出火したのが休日だったこともあり、社員や消火にあたった消防隊員にもケガはなく、他の工場棟や事務所への類焼は免れた。また、酒造メーカーが醸造期に入る前だったこともあり、在庫も十分にあったことから、商品供給への影響もほとんど出なかった。
今後の醸造期に向けて、同社では出火後5日間でほぼ対応を決めた。醸造用精米については、2カ所の業者の精米工場を借りて対応。このうち1カ所は8月4日から稼動する。もう1カ所は最終仕上げラインに各種選別機器を増強して、9月中旬から使用を開始する予定。また、米粉の製造ラインは、同社の他の工場棟に予備の粉砕ラインがあること、被災した工場内にあった粉砕ラインが被災を免れたことで、一部のメンテナンスを行った上で、今週初めから稼動を開始している。
被災工場については、建物の骨組みである鉄骨への被害が軽微だったことから、今後増強を行った上で再建を行い、来年7月には最新鋭の設備を備えた新工場に生まれ変わる予定だ。
同社の藤田社長は「醸造期に入る前の火災だったので、すぐに応急処置の体制が取れたこと。そして、何よりもケガ人の出なかったことが、不幸中の幸いだったと思っている。今後、醸造期に向けての原料の供給については、仕上げラインを強化した上で、2カ所の精米工場をお借りするので、この仕込み期も納入日の調整などで若干協力いただく点があるかもしれないが、安心して当社の原料を使っていただければと思っている」と語っている。