出水酒造 本社・新工場がオープン

2013年12月20日

 【鹿児島】本格焼酎の醸造元、出水酒造(いずみしゅぞう=東孝昭社長)の本社・新工場(鹿児島県出水市文化町358番)が12月3日オープンした。同社はコーアツ工業㈱が経営していた霧島横川酒造㈱<前身・帖佐醸造㈲>を、化粧品事業の㈱アシュランの関連会社、㈱ミキカンパニー
(本店・福岡県大野城市)が取得したもの。同県霧島市横川町上ノ3280番地5から移転した。

 「出水新工場」を“鶴の里に誕生、こだわり焼酎の蔵・観光の拠点”とアピール。主な特徴を以下掲げている。
 ①生き物が喜ぶ蔵作り=麹・酵母といった微生物の働きをお手伝いする杜氏・蔵人たちも又生き物。設計段階から生産設備のサイズ、タンクの配置、生産の進行に合わせた原料の移動方法などに注意を払い、微生物とその働きを助ける人間が出来るだけ無理のない自然な形で焼酎造りに取り組める環境を目指している。

 ②伝統的製法の継承=一部の商品は、製麹の段階から区別して、通常よりもさらに蔵人の手を掛けて甕壺仕込み、木樽蒸留を行う。甕壺は信楽焼(同社オリジナル)を使用し、将来的には蒸留後の長期貯蔵酒の為の甕壺も設置予定。蔵独自の味を追求することで、伝統的な焼酎造りの技術継承を維持しながら焼酎ファンの多様なニーズにも応えたいと考えている。

 ③観光ルートとして見学コースを併設=「鶴の里出水」の立地にふさわしく、観光で出水を訪れたお客様に、新たなエンターテイメントを提供し焼酎ファンの醸成と地域の活性化に寄与出来るよう努める。

 ④地域と環境への取り組み=地域の経済、観光、農業への貢献を目指し、平成24年11月に出水市と立地協定を締結。地域浮揚貢献の観点から、雇用の促進、原材料の優先的活用などに努める。

<「出水酒造」本社・工場概要>▽所在地=鹿児島県出水市文化町358番▽電話=0996―79―3671▽HPアドレス=http://www.izumi-syuzou.co.jp▽販売商品=本格芋焼酎「出水に舞姫」「出水に黒鶴」「泉之國」「出水は鶴之里」。
 ▽敷地面積=約1万8037平方m▽建物面積=約5407平方m▽建物構造=鉄骨造・地上2階▽年間生産能力=約3000石(540kl)▽従業員数=35人▽休業日=年中無休