【東京】ミツカングループは4月28日、グループ代表の中埜又左工門和英ミツカングループ本社社長らが出席し、2007年度年間業績発表会を中央区の同社ミツカンフォーラムで開催した。
席上、中埜社長はグループ全体の年間の概況について、「食品業界の状況は厳しく、当社も昨年は予想を超える厳しい結果となった。海外を含むグループ合計売上金額は1512億円、前年比6%減、国内グループ合計は1289億円、8%減と減少を示した。要因としては、つゆ類の価格是正を進めたことと、マコーミック社との提携を解消したことが大きい。当社としては今後も、品質面で満足できるものを従来以上により強く揃えていきた」と説明した。
また海外事業について、「昨年度は279億円、9%増と好調に推移している。当グループは、国際化を着実に進めており、各国で着実に成長している。アジアでは、現地支店を中心に日本食販売を拡大。中国では、北京におけるブランドの浸透が進んでいる。今年から販売拠点をミツカン中国に集中し、取り組みを強化していく。イギリスでは、食酢事業が堅調に推移し、特に日系業務用が計画を上回る売り上げを示している。米国は、全ビジネスユニットで好調な実績となっている」と語った。
続いて各事業の概況について、カンパニーの代表から説明を行った。
【ミツカンドライ事業カンパニー概況(家庭用)】2007年度の売上実績は746億円、13%減となった。減少には、つゆの売り上げ不振が大きく影響している。昨年の主要グループの実績を見ると、食酢グループは240億円、11%減。黒酢・りんご酢といった飲用向けの市場が縮小し、当社も31%減と大きく減少。ぽん酢グループは、鍋需要の活性化や冬の寒さ、「かおりの蔵」の伸長など好調要因が重なり、164億円、4%の増加となった。つゆグループは、最需要期のボリューム確保に苦戦し、88億円、39%減と大きく減少したが、「節つゆ」は一定の地位を得ることができた。
主要部門の今年度の販売戦略は、▽食酢グループ=需要の回復・拡大を最重要課題としてコミュニケーションを強化。「鶏のさっぱり煮」「サワードリンク」のテレビ広告投下、料理サイト・料理教室との連携などを図っていく。また新商品「サラダをおいしく食べるお酢」によるドレッシング市場の活性化も図る▽ぽん酢グループ=「味ぽん」の新基礎調味料化による需要拡大を目指す。テレビ広告と店頭活動により、「味ぽんの卓上ユース拡大」を訴求する。また伸長する「かおりの蔵」、新商品「味ぽん・おろしゆず皮入り」の拡大も狙う▽つゆグループ=売り上げの回復が最重要課題で、エリア別・得意先別・商品別に綿密な計画を立てて取り組んでいく。さらに「追いがつお」ブランドを強化するとともに、「節つゆ」市場定着としてテレビ広告を投下する。
【ミツカンナカノス概況(業務用)】昨年の売上実績は、食酢グループの不振と低収益商品の終売によって、367億円、2%減となった。食酢グループは170億円、2%減。食酢需要の低下が進んでいるが、その中で業務用食酢飲料「ビネグウット」は大きく伸長している。またその他開発品は、▽つゆ=6%増。「地鶏昆布白だし」が計画の2倍となった▽鍋調味料=10%増。「味ぽん」「鍋大陸」が好調▽ドレッシング=2%増。「香味和ドレ」が20%増と大きく伸びた▽たれ=7%増。「惣菜庵」「華こごりたれ」が拡大――となった。
2008年度は、「ブランドと技術」「健康」軸で差別化した新商品でさらなるソリューション提案を継続する。食酢グループは、「米酢」「黒酢」の利用促進とともに、「酢ープ」「さっぱり煮」を提案。つゆグループは、新商品「香味そばつゆ」「枯節つゆ・白だし」の拡売を図る。
【ミツカンチルド事業カンパニー概況】2007年度は169億円、2%減となった。西日本では売り上げを伸ばしたものの、東日本・中部地区では伸長できなかった。納豆事業は165億円、2%減と売上金額は減少しているが、市場伸長率以上の売上伸長によりシェアはアップしている。
製品では「とろっ豆」が好調に推移しており、今年5月から主力製品「におわなっとう」「ほね元気」とともにテレビ広告を投下する。また3月には福岡事務所を開設し、九州地区でも「金のつぶ」を販売開始した。