【高知】有名清酒ブランド「司牡丹」の司牡丹酒造(高岡郡佐川町甲、竹村昭彦社長)は、季節感ある日本酒のPRに力を入れている。旬の食材を生かした料理との組み合わせにこだわり、旨い酒と料理を紹介する全国ネットワーク「旬どき・うまいもの自慢会」(http://umaimonojiman.jp/)もその1つで、同社を中心に蔵元有志で立ち上げている。運営を推進する竹村社長は「ポータルサイトをめざしたい」とネット上でも一般消費者を導く役割を果たす。
同会は、「日本の旬の食とお酒があなたを真に幸せにする」をモットーに昨年2006年に日本酒の蔵元12社でスタートし、現在は約20社が会員。焼酎だけの県を除いても最低44都道府県に酒造メーカーがあり、各県1-2社の予定で蔵元を募っている。サイトの運営などは(株)戦略デザイン研究所(東京都千代田区)内にある事務局が担当。会員は年4回ほど酒と料理を楽しむ会を開いたり、月1-2回程度のペースで蔵元が地元の身近な食材を紹介するブログを更新したりする。
司牡丹のブログでは、9月にカニ、10月にタケノコなどを紹介した。竹村社長は、会の主旨について「地域に密着した蔵元が知っている地元の旨いものを紹介するのが目的で、地酒の情報発信につながる。『旨いものを知りたいなら蔵元に聞け』という考えで、ブログでは四季にあった料理を紹介する」と広がりに期待を寄せる。
同社はここ数年、「自分の体と生まれ育った土地・風土は同根」という仏教用語の「身土不二(しんどふじ)」などを説明する冊子を作成。様々な勉強会やセミナーなどを通して「日本人なら日本でとれた食材を中心に食生活をおくることが健康で長生きの秘訣」と現代人の食生活改善に一石を投じている。
日本酒の季節感について、竹村社長は「春は生命力があふれているため新酒で、夏はさっぱりした酢の物などに生酒をあわせる。秋は食に旨味があるため熟成したひやおろしなどが最適で、冬は鍋に燗酒だ」と良さをPR。さらに味覚の重要性について「炭酸系酒類で食との連動を進めるCMも近年見られるが、味覚的に和の魚など食材とあわない。こうした和の味についてはむしろ外国人シェフの方が詳しく、もっと日本酒は季節感を訴えるべきだ」と強調している。