ヌーヴォーの予約受注開始 付加価値タイプに注目

 今年も、毎年11月の第3木曜日(今年は11月15日)に解禁となるボジョレー・ヌーヴォーの予約受注が始まった。

 ボジョレー・ヌーヴォーの市場規模は、2006年の輸入通関数量で約96万ケース(9l換算)、前年比98%とやや減少したが、過去10年間で見てみると20倍近く拡大している。取り扱い各社では、消費者のワインへの関心が高まるボジョレー・ヌーヴォーを通じて、話題性や利便性など、ワインの新たな楽しみ方を提案することで、ワイン市場全体の拡大、活性化を図っていく。

 フランスのぶどうの作柄状況については、「ボジョレー地区は春から天候が良く、気温の高い日が続いた。ぶどうの花も例年より早い5月下旬に咲いた。7月に入り、ぶどうも順調に成長、あとは色づきを待つばかりとなった。ここ数日、暑さは一段落し、雨が乾燥した畑を潤したことで、緑がより輝きを増している」(サントリー、ジョルジュ・デュブッフ社、7月5日)と現段階では順調に展開している。

 各社商品の傾向を見ると、ボジョレー・ヌーヴォーをメインに、厳選した畑から収穫したワンランク上のボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォーや個性豊かな国産新酒など、各社とも新酒の楽しみの幅を広げる提案を行っている。また、ぶどう本来の持つ香りを生かすためフィルターでろ過しない「ノン・フィルター」タイプや酸化防止剤無添加タイプなど付加価値タイプのヌーヴォーに注目が集まっている。

 【アサヒビール】「ブシャール・エイネ」社と「シニエ・ヴィニュロン」社の6種13アイテムを発売する。今年は、「ブシャール・エイネ」社の新酒を、写真家であり映画「さくらん」の監督としても注目されている蜷川実花さんがデザインしたラベルで発売する。また、ぶどうの栽培から醸造、瓶詰めまでを一貫して行い、高品質なワイン造りに取り組んでいる「シニエ・ヴィニュロン」社の新酒のラインアップを拡充して発売する。

 サントネージュワインの国産新酒ワインは、「スパークリング・ヌーヴォ」シリーズと「酸化防止剤無添加 しぼりたて」シリーズを発売する。

 【キッコーマン】今年は、ぶどう本来の香りを生かすノン・フィルター製法のヴィラージュ・ヌーヴォー「ボージョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォー シャトー・ド・ランゲ ノン・フィルター」を新発売する。

 国産新酒は、「にごりワイン」「酸化防止剤無添加ワイン」の2種6アイテムを揃えた。「にごりワイン」は、ぶどうの果肉がたっぷり入った「果実にごり」として新登場。以前はワイナリーでしか味わえなかったフレッシュでフルーティーな味わいを楽しむことができる。

 【サッポロビール】今年は、コーディア社から「ボージョレ・ヌーボー“TOMORROWLANDオリジナルデザインラベル”」、ラブレ・ロワ社からは「ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーボー」「ボージョレ・ヌーボー・ノンフィルター」「ボージョレ・ヌーボー・酸化防止剤無添加(日本限定)」を発売する。

 今年の目玉であるコーディア社「ボージョレ・ヌーボー」は、セレクトショップ「TOMORROWLAND」がオリジナルラベルのデザインを担当している。そのほか、「ノンフィルター」「酸化防止剤無添加」の付加価値商品を基軸とする一方、20代後半~40代前半の、毎年お祭り感覚でボージョレ・ヌーボーを楽しむ男女を最大のマーケットと想定し、昨年以上の売上数量を狙っている。

 【サントリー】フランスのジョルジュ・デュブッフ社のボジョレー・ヌーヴォーを中心に、イタリアの新酒「ボッラ・ノヴェッロ」、国産の「登美の丘ワイナリー・新酒」を発売する。

 ボジョレーの帝王といわれる醸造家ジョルジュ・デュブッフ氏の手によるヌーヴォーを中心に、イタリアの名門ボッラ社から発売する、メルロ種を主体に醸した軽やかな味わいで、新酒らしいフレッシュな果実味あふれるワインを展開。また、国産新酒「登美の丘ワイナリー・新酒」は、日本の気候風土の中で育て上げあげた国産ぶどうにこだわった、日本ならではの新酒に仕上がっている。

 【メルシャン】フランスのアルベール・ビショー社やピエール・アンドレ社をはじめ、イタリアのフレスコバルディ社、そして産地、造り手をラベルに明記した日本の「2007年とれたて新酒」を発売する。

 アルベール・ビショー社の「ボージョレ・ヌーヴォー」は、ヴィエイユ・ヴィーニュ(樹齢15年以上のぶどう)のみから作られる高品質なもので、昨年好評を博したワインファンに人気の漫画「神の雫」とのコラボレーション・アートラベルを今年も起用し話題喚起を図っていく。また、市場の拡大に伴う消費者ニーズの多様化に対応し、ドメーヌ(自家ぶどう園元詰め)、オーガニックなど“高品質・こだわり・個性”のあるヌーヴォーも品揃えしている。

(掲載日:2007年08月07日)

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