【岡山】備中杜氏組合連合会は5月15日、第90回「備中杜氏自醸清酒品評会褒章授与式」を岡山シティホテル厚生町で開催し、成績優秀の杜氏ならびに製造場を表彰した。
今年は、13製造場から43点の出品があり、広島国税局鑑定官室、岡山県工業技術センターから選出された審査員で審査が行われた。審査長を務めた同センターの産本弘之氏は、「今期の酒造りは、酒造最盛期の暖冬や原料米の品質などで、苦労されたと思う。しかし、出品酒は備中杜氏の技が発揮されており、甲乙付けがたかった」と講評した。
平成18酒造年度優等賞第一位には清酒「燦然」の菊池東杜氏が受賞し、菊池酒造が優等賞第一位製造場として表彰された。優等賞受賞杜氏(銘柄、製造場名)は次のとおり。
▽優等賞第二位杜氏=小畑正広(極聖、宮下酒造)▽同第三位杜氏=横坂安男(歓の泉、中田酒造)▽優等賞入賞=内倉直(賀茂緑、丸本酒造)、平暉重(醉心、醉心山根本店)、立花進(諸白、苅田酒造)、杉本右一(萬年雪、森田酒造)、三宅祐治(大典白菊、白菊酒造)、長代俊明(醉機嫌、ヨイキゲン)、原潔巳(喜平、平喜酒造)、福田典雄(嘉美心、嘉美心酒造)、辻麻衣子(御前酒、辻本店)、坂川清(富志美盛、大野酒造)
また、20年連続して優等賞に入賞した杜氏や製造場に贈られる「名人賞」には、杉本右一杜氏が所属の森田酒造とともに表彰され、10年連続して優等賞に入賞した杜氏や製造場に贈られる「大名誉賞」には、内倉直杜氏(丸本酒造)と横坂安男杜氏(中田酒造)がそれぞれ表彰された。
県酒造組合の宮下附一竜会長は、「明治42年から開催されている伝統あるこの品評会は、戦時中に途絶えたものの今回で90回を数えた。備中杜氏が岡山県の清酒を支えてくれた。90年の歴史と皆さんの苦労に対してお礼申し上げる。今、杜氏から社員杜氏へと酒造りは大きく変わりつつある。しかし、酒造りの姿勢は変わらない。社員杜氏の皆さんも先輩杜氏から技を受け継ぎ、伝統を引き継ぎ、岡山県産清酒の名声をさらに高めてもらいたい」とあいさつした。
会の冒頭には、先日、亡くなった同杜氏組合連合会の会長・原田巧杜氏(御前酒、辻本店杜氏)の冥福を祈り黙とうがささげられた。原田会長の死去に伴い、杉本右一副会長が会長に就く人事も同日、発表された。