サントリー 07年酒類カンパニー方針、ビールが躍進

 サントリーはこのほど、酒類カンパニーの方針を次のとおり発表した。

  【ビール事業】昨年度は、「ザ・プレミアム・モルツ」が対前年4・4倍となる550万ケース、「ジョッキ生」を中心とした新ジャンルは1807万ケース(前年比134%)と好調に推移した。結果、ビール事業計で5302万ケース、103%と総市場を上回る伸びとなった。

 今年度は、総市場が昨年を若干割り込むと推定される中で、同社は昨年大きく伸長した「ザ・プレミアム・モルツ」のマーケティング活動に引き続き注力し、プレミアムビール市場での確固たるポジションを獲得していく。このほか、「モルツ」「ジョッキ生」「MDゴールデンドライ」「ダイエット生」など重点ブランドのマーケティング活動を積極的に実施していく。これにより、ビール事業計で5500万ケース、104%を目指していく。

  【洋酒事業】昨年の洋酒市場は、前年を5%ほど下回り、同社洋酒事業計では96%となった。

 ウイスキー事業は、市場同様、前年を5%程度割り込んだが、プレミアムウイスキーが消費者の支持を得て前年を1割上回り、新たな需要の柱となった。「響」「山崎」「白州」は世界的な評価も高まり、ジャパニーズウイスキーのカテゴリーを固めた。「ザ・マッカラン」「ボウモア」をはじめ輸入シングルモルトウイスキーも123%とさらに拡大。また、3月に新発売した「ザ・オールド」は、団塊世代を中心に積極的なコミュニケーション活動を展開し、市場を上回る伸びとなった。

 リキュール事業は、カクテルを楽しむシーンが増えたことにより、家庭用需要が伸長し、前年を上回った。伸長する梅酒市場は、同社ならではのこだわり梅酒などを発売、前年に比し2・5倍と大きく拡大した。

 2007年度は、洋酒のトップカンパニーとして、洋酒ならではの多彩で豊かな付加価値や魅力をアピールし、引き続き「洋酒文化の創造」に努めていく。具体的な施策としては、①プレミアムウイスキー需要喚起活動の強化②「ザ・オールド」「角瓶」の活動強化③リキュール・スピリッツ活動の強化――を行っていく。

  【焼酎事業】昨年は焼酎事業計で103%と市場を上回る販売となった。中でも、麦焼酎「むぎのか」、芋焼酎「はないも」といった甲乙混和焼酎が好調な販売となり、前年に比し3割増と大きく伸長した。甲類焼酎では、国内ナンバーワン韓国焼酎「鏡月」と定番ブランド「大樹氷」は前年並みに推移。乙類焼酎では、新たに「芋」をラインアップに加えた「八重丸」が消費者から好評を博し、前年を上回る販売となった。

 今年度は、甲類焼酎では「鏡月」「大樹氷」のさらなるブランド力強化を図っていく。乙類焼酎では、同社ならではの特長ある幅広いラインアップを活かしたマーケティング活動を展開するとともに、多様化する消費者ニーズに対応する新商品の開発にも積極的に取り組んでいく。また、伸長を続ける甲乙混和焼酎では、「むぎのか」「はないも」の販売拡大を図っていく。

  【RTD事業】昨年のRTD事業は、104%と市場を上回る伸長を果たした。「-196℃」は、プレミアムシリーズとして発売した<初摘みシリーズ>が好調に推移。「カロリ。」ブランドはチューハイ「カロリ。」がほぼ前年並みに推移する中、昨年9月発売の「カクテル・カロリ。」が好評を博し、ブランド計で前年を2割強上回った。また、(株)銀座千疋屋と共同開発した「銀座カクテル」は“果実感”あふれる中味が高く評価され、「沖縄チューハイ」も2・5倍と大きく伸長した。

 今年度RTD事業は基幹ブランド「-196℃」「カロリ。」に加え、「銀座カクテル」「沖縄チューハイ」などのプレミアム商品を提案し、2380万ケース、105%の販売を目指していく。

  【ワイン事業】ワイン市場は回復基調にあり、昨年は前年並みの動きとなったとみられる中、同社ワイン事業は前年を上回る販売となった。中でも、伸長を続けるスパークリングワインでは、「フレシネ」「ポンパドール」を中心に積極的な活動を展開し、シャンパンを含むスパークリングワイン計で、2割程度の大幅増となった。また、輸入ワインでは、「ジョルジュ・デュブッフ」「トーレス」などのブランド強化を図り、堅調に推移。国産ワインでは登美の丘ワイナリーで醸造した国産ぶどう100%ワイン「登美の詩」を発売、自園産の最高級ワイン「登美」も好評を博した。

 今年度も、消費者とワインの接点を拡大するための提案を積極的に行っていく。引き続き伸長を見込むスパークリングワインでは、年間を通じて新しい需要を喚起し、輸入ワインでは、飲用シーンや価格帯ごとにさまざまなブランドを取り揃えるなど、新たな価値の提案を図っていく。国産ワインは、「登美」「登美の丘」「登美の詩」のラインアップにより、国産ならではの品質と価値を訴求。さらに、発売100周年を迎えるロングセラーブランド「赤玉」のプロモーション活動を展開していく。

(掲載日:2007年01月25日)
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