ヤヱガキ酒造 今期方針を発表、清酒輸出は好調続く

 【兵庫】ヤヱガキ酒造(長谷川雄三社長)は10月6日、姫路市で会見を行い、同社を含むヤヱガキグループ4社の前期営業概況と、今期の事業計画、マーケティング政策を発表した。

 ヤヱガキグループ4社の前期の売上金額は、速報値で前年比3・3%減の54億5000万円、経常利益は%の1億7000万円となる見込み。このうち、ヤヱガキ酒造は16億2700万円を売り上げたが、前年同期比で11・5%の減少となった。グループ内各社の売り上げは、ヤヱガキ醗酵技研が33億6100万円で0・7%増、ヤヱガキF&Sが3億円で2・7%増、ヤヱガキジャパンが1億6200万円で2・4%減の状況。

 酒造の種類別売り上げ(金額ベース)は、清酒全体が0・5%減、このうち国内は1・2%減、輸出は2・7%増、焼酎は連続式蒸留焼酎が24・6%減、単式蒸留焼酎が3・7%減。純米吟醸酒「無」の好調もあって、清酒の需要が下げ止まりの傾向を見せ始めた。また、米国を中心とした輸出も好調な推移が続いている。

 2007事業年度の事業計画は、グループ4社の売り上げで前期比5%増の57億5300万円を目指す。このうち酒造は1%増の16億4400万円の売り上げを計画している。清酒の目標は金額比で7%増。このうち国内は3%増、輸出は22%の大幅な増加を目指す。焼酎は前年並み、梅酒などのリキュールは10%増を見込んでいる。

 目標達成に向けた営業政策として、清酒部門では輸出比率の拡大に引き続いて注力するほか、他社と競合しない商品の開発にも力を入れる。特に昨年のリニューアル以降、好調な推移が続いている純米吟醸酒「無」シリーズでは、10月から3000円のプライスラインに対応した「紫紺乃無」を発売するほか、今後は生原酒やひやおろしなど、旬の提案も盛り込んでいく。また、新たな差別化商材として、希少性の高い原料米を使用した清酒の開発も予定している。

 焼酎では発売30周年を迎える純米焼酎「甲(かぶと)」で店頭販促のキャンペーンを予定。グループ全社で取り組んできた機能性素材の分野でも、11月から大麦紫蘇をベースにした商品を発売する。

(掲載日:2006年10月12日)

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