サッポロビールは1月13日、2006年のマーケティング方針の発表会を開き、「創業以来の原料へのこだわりと新商品開発力を両輪に、『お客様に見えるサッポロビール』を目指している。今年は、ビール・発泡酒に使用する麦芽とホップをすべて協働契約栽培品に切り替えており、この“おいしさ”と“安全・安心”にこだわる原料への取り組みをベースに、『サッポロブランド』『ヱビスブランド』の価値をより高め、“コーポレートブランドの強化”を図っていく」と強調し、独自のマーケティングを力強く推進し、「お客様に見えるサッポロビール」を目指すと語った。
【2005年の概況】ビール3793万ケース(前年比94%)、発泡酒1110万ケース(63%)、新ジャンル2194万ケース(121%)、合計7097万ケースで、特に同社が開拓した新ジャンル飲料では、他社参入後も好調な売り上げを持続した。
ワインは、国産130万ケース(100%)、輸入69万ケース(104%)、合計199万ケース(102%)と、総需要を約3%上回った。
【2006年のマーケティング戦略】(1)協働契約栽培の訴求=全商品に使用する麦芽とホップがすべて協働契約栽培品に切り替わったことを機に、「黒ラベル」のパッケージを一新し、原料にこだわる同社の姿勢と安心感を一層アピールしていく。また、「品質は、畑から。」マークを商品の缶やカートンに順次表記し、協働契約栽培を強力に訴求する。
(2)「サッポロブランド」「ヱビスブランド」の強化=「黒ラベル」は、同社のモノづくりの姿勢「品質は、畑から。」を体現する商品として、“おいしさ”と“安全・安心”を訴求するとともに、100万人規模のサンプリングを行う「グリーンジャック作戦」を全社的に展開するほか、「セパレシステム」を使った樽生ビールの品質訴求を積極的に推進し、生ビールのうまさをアピールしていく。「生搾り」は、一貫して原料へのこだわりを訴求することで、ブランド価値の最大化を図っていく。「ドラフトワン」は、全国発売2年目となる昨年も大きな飛躍を遂げたことで、今年もさらなる飛躍ができるものと期待している。「ヱビス」は、14年連続ビール総需要内シェアアップを目指し、積極的なマーケティングを展開する。
(3)積極的な新価値提案=「ザ・フルーツスパークリング」は、今年は新パッケージを採用、新フレーバーも投入するなどして低アルコール市場での独自のポジションを強固にし、オンリーワン商品を目指す。焼酎は、「トライアングル」「同・インディゴ」をさらなるメガブランドへと育成するほか、本格焼酎では、同社が自信を持ってすすめるこだわりの焼酎で、消費者の幅広いニーズに応える。また、大型容器では新商品投入も含め、新たな提案を行う。
(4)ワイン・洋酒=国産ワインでは、「うれしいワイン」「クリアドライ」「アミノナチュレ」の3ブランドの拡販や、市場ニーズに合わせた新商品を積極的に投入していく。「グランポレール」シリーズは、市場の定着に努め、製販一体となって一層の品質追求と販売促進活動を行い、日本のプレミアムワインとして情報発信を続ける。輸入ワインでは、オーストラリア「イエローテイル」を基軸に、米国「ベリンジャー」、フランス「ラ・キュベ・ミティーク」のブランドをさらに強化。そのほか、今後の増加が見込まれる生産地に注力し、業務用・家庭用で一層の市場浸透を進める。また、国産・輸入を通じて、スパークリングワイン市場、大容量市場、健康系市場といった伸長するカテゴリーへの取り組みを強化する。
それにより、今年は、国産130万ケース(前年比100%)、輸入75万ケース(109%)、合計205万ケース(103%)を目指し、ワイン業界での地位を確固たるものにする。洋酒は、カクテルコンクシリーズの市場定着を一層図り、業務用の「氷彩サワー」や、コニャック「フラパン」などの輸入洋酒の拡販で、洋酒合計96%を目指す。