カゴメ 生食用トマトを生産、和歌山「加太菜園」を披露

 【和歌山】カゴメは11月15日、和歌山市・加太地区の生食用トマト生産会社・加太菜園株式会社で、第1期温室の披露見学会を開催した。

 加太菜園は、カゴメが70%、オリックス(株)が30%を出資し昨年10月8日に設立した大規模ハイテク菜園で、カゴメの栽培指導のもと、「こくみトマト」「デリカトマト」などカゴメブランドの生食用トマトを栽培している。

 15日に行った披露見学会では、5・2ヘクタールの広大な温室を公開し、トマトの栽培方法について説明した。同菜園は、オランダの栽培技術を導入した大型ガラス温室で、温室内の温度、湿度、潅水などはコンピュータで制御している。水は浄水・雨水・地下水の3種を使用。また、土壌となるのは、自然の岩石を溶かしてスポンジ状に固めた「ロックウール培地」を使用し、液体肥料でトマトを栽培している。園内のトマトの樹は、天井から誘引フックで吊るし移動させることで約15mにも育ち、35~40段の多段取りが可能となる。

 ハウス内の暖房には天然ガスを使用し、大気の汚染を防止するとともに、燃焼時に発生する二酸化炭素は回収しハウス内に循環、トマト育成のための光合成に利用している。また受粉には、和種のクロマルハナバチを使用し、生態系へも配慮した。

 収穫したトマトは、菜園内で選果・包装を行い、量販店や業務用ユーザーに向けて配送を行う。同社では、野菜流通の簡素化を図り、利用者の満足する価格と高い鮮度を目指していく。

 同日行った記者会見の中で、カゴメの喜岡浩二社長は、「今後、第2期、第3期と増設を行い、最終的にはアジア最大級の温室面積20・1ヘクタールとして、年間出荷量約6000tを目指したい。加太を、『トマトの里』『トマトのセンター』として、関西で認知されるよう願っている」とのカゴメトマトのさらなる拡大を強調した。

 【加太菜園概要】▽社長=畔柳浩▽設立=2004年10月8日▽所在地=和歌山県和歌山市加太炭谷2362-8(県土地開発公社保有地「コスモパーク加太」)▽資本金=9000万円▽雇用予定者数=約300人▽出荷開始=2005年11月▽温室面積=第1期5・2ヘクタール、第2期5・2ヘクタール(予定)、第3期9・7ヘクタール(予定)

(掲載日:2005年11月24日)
関連リンク : カゴメ

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