ミツカングループ 中国を重要拠点に、2005年度上期業績発表

 【東京】ミツカングループは10月27日、2005年度上期業績発表会を中央区新川のミツカン東京フォーラムで開催した。

 冒頭、中埜又左工門和英代表は、グループ全体の上期の概況について発表を行い、「海外を含むグループ合計売上金額は787億円、前年比101%となった。国内グループ合計は698億円、101%、海外グループ合計は91億円、107%を示した」と説明した。

 また、海外事業について、「すべてのエリアで好調に推移、計画どおりの結果を残すことができた。米国事業は、すべてのビジネスユニットで好調に推移。ヨーロッパ事業は、今期から食酢事業に絞って新たなスタートを切った。今後も食酢および現地向け和食調味料の開発に取り組んでいく。さらに今年度から中国での事業展開を開始した。今後はこの中国事業をアジアの中でも重要な拠点と位置付け、さらなる国際化の推進を図っていく」と語った。

 さらに、兵庫県の吉川新工場について、「2007年春の稼働を目標とし、建設を検討している。自然環境、地域社会との調和を図りながら、調味料、納豆ともに西日本の生産拠点として競争力のある工場を目指したい」と強調した。

 続いて、各事業の概況について、各事業代表が次のとおり発表した。

 【ミツカンドライ事業カンパニー概況(家庭用)】2005年度上期の売上実績は423億円、99%となった。

 食酢グループは、調味料市場で使い分け促進を図り、テレビを中心としたキャンペーンを実施。その結果、上期前半はやや苦戦したものの、後半は主力の「穀物酢」「米酢」「すし酢」が前年以上の売り上げとなっている。飲用市場では、「純玄米黒酢」を中心に、テレビ広告やPR活動を展開し、食酢飲用棚づくりを提案してきた。前年を割ることとはなったが、「純玄米黒酢」が黒酢市場でトップシェアを継続し、多くのスーパーが食酢飲用棚を採用するなど、市場定着の取り組みを進めることができた。

 ぽん酢グループは、上期大きく伸ばすことができた。「味ぽん」の汎用性需要拡大政策は今年度、「醤油代替」をはじめとした“新基礎調味料化”への推進という新しいステージに入っている。つゆグループは、市場縮小に加え、激しい価格競争という環境の中で苦戦を強いられ、前年割れとなった。

 下期については、引き続き「ブランド戦略」「商品開発」「コミュニケーション」の3つを柱に、現場発想のマーケティングを重視し、営業本部とマーケティング本部の連携を強化した強い現場づくりを図っていく。
 ▽食酢グループ=調味料市場と飲用市場に向けた2本立ての取り組みを継続し、「大さじ一杯分の健康パワー」をスローガンに展開。科学的に解明されている健康機能に必要な目安15MLの食酢を摂ってもらうために、さまざまなメニューや飲み方を提案していく▽ぽん酢グループ=鍋需要の喚起をねらい、「味ぽん」は全国に、「かおりの蔵」は首都圏と近畿地区にテレビCMを投下し、グループトータルでの拡大をねらっていく▽つゆグループ=最需要期の年末を山場として、年越そばの需要拡大をねらったテレビCMを投下する。また、汎用需要の向けて、商品の話題づくりと活性化を図る▽みりんグループ=エリア別、チェーン別の流通政策をきめ細かく継続していく。

 【ナカノス概況(業務用)】「和食応援企業」として中食市場の伸長や健康志向の高まりなど食品業界の環境変化に対応し、上期売上実績は193億円、101%となった。

 下期も引き続き、「食酢など和の基礎調味料の売上拡大」「つゆ・ドレッシング・たれなどの専用調味料の売上拡大」「新規カテゴリーの育成」の3つの政策を掲げて取り組んでいく。

 ▽食酢=黒酢やりんご酢などさまざまな酢の特長を活用したこだわりメニューの提案や飲用用途などの提案で、酢の需要を創出する▽つゆ=色・だし感・香りなどの品質を科学的分析手法で数値化しマッピングする品質提案ツールと、新かえし製法など技術にさらに磨きをかけていく▽ドレッシング=酢などの原料にこだわった香味和風ドレッシングなどさまざまなメニュー提案を展開する▽たれ=中食・外食を中心に好評のエビマヨソース、エビチリソース2品を含め、「たれ落ちしにくい惣菜庵」シリーズのさまざまなメニュー提案を実施する。

 【ミツカンチルド事業カンパニー概況】上期売上実績は82億円、108%。中心となる納豆は、特に中部、京阪神地区を中心に大きく売り伸ばすことができた。

 下期の納豆事業は、引き続きグループの多角化の柱となるべく、「和日配分野でのブランドの確立」を一層強力に進めていく。その一環として、「金のつぶ」ブランドの強化を目指し、「豆乳たれ」を新発売、「ほね元気有機」のパッケージリニューアルを行った。

(掲載日:2005年11月04日)
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