福岡県酒造組合総会 「試験製造免許生かす」、アンテナショップも出店へ

 【福岡】福岡県酒造組合(冨安俊男会長)は5月27日、福岡市内のホテルで第52回通常総会を開催し、平成17年度一般会計予算案(収支7079万円)をはじめとする上程全議案を可決承認した。同組組合員数は79社(清酒業者70社、焼酎業者9社、17年3月31日現在)。

 今年度の事業計画案では、製造面では組合が新たに取得した試験製造免許を生かしていく方針や、かねてから検討を重ねてきたアンテナショップの出店を年度内に行う計画なども明かされた。

 冒頭、冨安会長はあいさつのなかで、「組合員一人ひとりが自助努力し、将来構想を描くことが大事だ」と強調。同組が新たに取得した清酒、焼酎、リキュールの試験製造免許(5月25日付取得)を、新商品開発に生かしていく考えを示した。

 16年度事業計画では、福岡県との共同で行った“ソフト清酒”の開発について説明があった。(財)県産業科学技術振興財団が募集の産学官共同研究開発事業として、同組、九州大学、県農業総合試験場、県工業技術センター生物食品研究所、JAふくれんとの連携で“良質多収酒米と有機酸生成に特徴のある酵母を用いた福岡オリジナル日本酒の開発”をテーマに取り組んだもの。組合員10社が製造し、すでに発売されている。

 15酒造年度(15年7月-16年6月)の清酒製成数量は、約1万900KL(前年度比95・6%)、課税移出は1万4800KL(85・9%)だった。焼酎製成量は7万800KL(122・7%)、移出は3万8600KL(151・2%)の状況。清酒関連の広報関係では、女性を対象に日本酒の基礎知識や楽しみ方、さらに県産酒の魅力を伝える「お酒の学校」開校の報告があった。同校は1期30人程度が受講。すでに3期を終了し、今年7月から4期開校を予定している。

 原料米については、主力品種だった「レイホウ」に代わり、多収で酒造にも適した新品種「夢一献」へシフトする見方が示された。県産の清酒、焼酎をアピールするアンテナショップは、「JR博多駅に、某社との提携で、今期中に出店する」(事務局)予定。

(掲載日:2005年06月10日)

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