福岡インターナショナル・ギフト・ショー開催 刺激的提案、満載

 【福岡】「福岡インターナショナル・ギフト・ショー」が6月4日から6日まで、福岡市のマリンメッセ福岡で開催された。“九州最大のパーソナルギフトと生活雑貨の国際見本市”と評価される展示会で5回目(主催・ビジネスガイド社<芳賀久枝社長、東京都台東区>)。会期を通じ、特別企画“清酒・焼酎・泡盛・酒膳フェスタ”があり、九州・沖縄を中心とした蔵元の商品や酒肴の魅力がアピールされたほか、ソムリエ・木村克己氏のセミナーも催され、酒類業界へも新たな提案が見られた。

 今年のテーマは“ヘルシー&エコロジカルライフスタイルの実現”。出展は国内148社、海外から23の国と地域64社に及んだ。“--フェスタ”には酒類メーカー・流通、食品関連など約30社が出展。企画・運営の全般を福岡市のコンサルタント会社・アイマック、酒類卸の日本酒類販売九州支社、業務用酒類販売のサンノーが担った。

 清酒は個々企業のブース展開のほか、“灘・伏見の酒蔵”7社が同一ブースでこだわりの特定名称酒の飲み比べなど提案。焼酎は多彩な商品が個性を競う一方、原料農産物の安心安全を訴える情報発信も少なくなかった。泡盛は伝統的な製法による商品はもとより、新しい酵母での仕込みや、にごり酒での発売に挑戦する取り組みも伝えられ、さらに泡盛専門卸の出展によって、そうした取り組みが分かりやすく説明され価値提案がバックアップされた。焼酎業界での“ルネサンス”を標ぼうし事業展開している社も出展。酒肴では、珍味類を売り場に即応して、量や体裁、デザインなど自在に変えオリジナル商材として提供する事業者の提案や、特産ゆずの果汁を加工し焼酎の割材とする提案があり、小売店の商材発掘や飲食店経営の活性化につながるヒントがあった。

 関連の“九州・沖縄うまいもの”ケータリングブースでは、地鶏の炭火焼や沖縄そば、コンニャクを素材にした斬新なスイーツを提供するなど、新旧織り交ぜた九州の食が来場者を喜ばせた。

 九州の手づくりブランドを紹介するゾーンでは、商品プロデューサーや酒類卸・小売店、飲食店や農家までが連携し展開する紅茶リキュールも紹介された。

 ソムリエ・木村氏のセミナーは2題(「焼酎・泡盛販促につながる酒を楽しむサイエンス講座」=5日、「最新オーストラリアワインとチーズ・オリーヴオイルテイスティング」=6日)。

 焼酎・泡盛に関する講座では、無限のバラエティーが指摘され、既成概念にとらわれず、小売店や飲食店にとっては販促の提案、消費者にとっては自宅で楽しみの幅を広げる提案を満載した。

 バリエーションは、原料からはじまり、使用する麹・原料処理の仕方・発酵時の容器や管理・蒸留・濾過・熟成・最終アルコール度数--などの組み合わせで無限。

 さらに水割や湯割の割水の水質、割る順序など、味わいを変える要素は多い。酒器も飲み手の味覚の印象に大きな影響を与える。「酒を飲む時の口は“う”の形で、息を吸いながら飲む」。飲むときの口の形は、幼児期の体験からプログラムされ、「事前の味覚行動」がある。だから酒器で味わいを強調させたり、やわらかく感じさせることができる。割水は一般的には軟水が良いとされるが、海産物が素材の料理と楽しむときなどは、超硬水の相性が良いとも。「海産物の臭いを抑え、甘みを引き出す」。

 麹を使う日本の蒸留酒ならでは、世界の蒸留酒にはない特性にも言及した。米麹の仕込み歩合を変えた芋焼酎のテイスティングを通じ、「麹歩合が多いほど、原料芋の味わいは豊かになり甘みが増す。米麹によって、原料の風味が十分に引き出される」。

 料飲店での提供、また家庭で、原料さえも飛び越えて、好みの香味を追求し市販焼酎をブレンドする提案も。言葉の多くが、聴講者を刺激した。

(掲載日:2009年06月16日)

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