【北海道】苫小牧市にオエノンホールディングス、合同酒精が完成させた苫小牧工場の見学会および落成式が6月8日、両工場敷地内で開かれた。
オエノンホールディングス苫小牧工場は、同社が参画する「北海道バイオ燃料地域協議会」のバイオエタノール技術実証プラントで、2011年を目途に米を主原料とするバイオエタノール製造の実用化に向けた技術実証に取り組む。一方、合同酒精苫小牧工場は、年間4万5000klのアルコール製造が可能な大規模酒類・工業用アルコール工場で、グループのアルコール生産体制の合理化計画により、旭川、秋田、久留米の3工場を集約する形で建設された。今後は苫小牧工場と静岡県に隣接する清水工場の2工場で酒類・工業用アルコールを生産することになり、将来的には2工場で国内アルコール需要の30%の生産を目指すとしている。
オエノンホールディングスの田中時信会長は、「バイオエタノールの生産能力は1万5000kl、酒類・工業用アルコールの生産能力は4万5000klとなり、国内屈指のアルコール生産基地が完成した。酒類・工業用アルコール工場は4月末に試運転が完了し、現在、連続的に製品アルコールを生産している。また、隣接するバース(船の停泊所)を通じて外航船から原料用粗留アルコールを移入し、製品アルコールを効率的に生産しており、5月からはタンクローリー、タンクコンテナによる道内外への製品出荷も開始された。一方のバイオエタノールプラントは、5月始めに入荷された原料米を用いて実液運転を開始した。米を原料とするバイオエタノールの本格生産に向けて今後3年間をかけて実証テストを行っていく」と話し、同社・長井幸夫社長は、「当グループの企業理念として『自然の恵みを生かし、バイオ技術をベースに、人々に食の楽しさと健やかなくらしを提供します。』を掲げているが、この理念が今回の苫小牧工場に結実した」と喜びを語った。