【宮崎】神楽酒造(佐藤公一社長、高千穂町、麦焼酎「ひむかのくろうま」など製造販売)は7月1日、同社の関連会社西の都酒造(同、西都市、芋焼酎「西の都」など製造販売)を合併し「神楽酒造・西都工場」とする。総投資額60億円、年間8万石の焼酎生産能力を有す西の都酒造は平成19年4月新工場が竣工、同年9月に本稼働し、その製造・販売施策が注目されてきたが、単独での事業展開からは実質撤退し、神楽酒造の製造部門に特化した機能を担うことになる。
西の都酒造の商品については、神楽酒造が引き続き生産販売の方針。
合併を機に、営業部門の機構改革も行う。西の都酒造の福岡営業本部は閉鎖し、神楽酒造の福岡支店(福岡県粕屋町)に統合。神楽酒造の宮崎・熊本両支店を統合し「南九州支店」とし西都工場内に置き、宮崎・熊本・大分・鹿児島・沖縄県を管轄する。
神楽酒造のグループ会社、西の都酒造(西都市鹿野田11365-1<アグリの大地(旧東九州サングリーン企業団地)内>)は6万4000㎡の敷地内に焼酎製造棟のほか、観光誘致の施設(「西の都アグリ館」など)も擁した。敷地内にある協同組合方式で運営する焼酎粕リサイクルプラントの建設費を除き、総投資額は60億円に上った。
同社の前身は、明治36年創業の岩乃鶴酒造(西都市)。平成16年、同社の株式80%を神楽酒造が譲り受け、同年経営権交代を機に西都市と誘致企業協定を結び、新工場建設を進めた。
昨年2月現在の従業員数は97人。製造棟の1日当たり芋処理は50tを前提に、自動製麹機10t2基を配し、充てんラインもビン・パック・ペット対応で毎時2000~3000本の詰め口が可能。ナショナル・ブランドメーカー並みの製造・出荷能力を備えていた。