ミツカングループ 酢の飲用施策が奏功、西の生産拠点が来年に稼動

 【東京】ミツカングループは10月26日、2006年度上期業績発表会を中央区新川のミツカン東京フォーラムで開催した。

 冒頭、中埜又左工門和英代表は、グループ全体の上期の概況について発表を行い、「海外を含むグループ合計売上金額は810億円、前年比103%となった。国内グループ合計は704億円、101%、海外グループ合計は111億円、118%を示した」と説明。また、海外事業について、「米国事業は、家庭用・業務用・加工用・日系すべてのビジネスユニットで好調な業績を残すことができた。ヨーロッパ事業では、業務用食酢が好調に推移し、計画を上回った。アジア事業は、ほぼ予定どおりの結果を示した」と語った。

 さらに、兵庫県の三木新工場について、「かねてから三木市に西日本の生産拠点として調味料と納豆の新工場の建設を進めていたが、この両工場が来年2月に本格稼動する予定だ。当社が今まで培った技術、経験の粋を生かし、競争力のある工場をつくりあげていく」と強く訴えた。

 続いて、各事業の概況について、各事業代表が次のとおり発表した。

 【ミツカンドライ事業カンパニー概況(家庭用)】2006年度上期の売上実績は424億円、100%となった。

 食酢グループは、上期は1日15mlのお酢をおいしく楽しく摂ってもらうことを基本方針に「からだにワンスプーン」キャンペーンを実施した。飲用用途が主体の「純玄米黒酢」と「りんご酢」および「純りんご酢」を大幅に伸ばすことができ、食酢グループ全体では102%となった。

 ぽん酢グループは、過去最高の売り上げを記録した昨年に比べ、上期はほぼ前年並みとなったが、9月以降は前年を超えてきており、「新基礎調味料化」に向けさらに進んでいる。

 つゆグループは、厳しい競合環境の中で、シーズン初期はやや苦戦となったが、6月から8月の本格的シーズンについてはテレビ広告をバックアップとした積極的な店頭展開が功を奏し、上期は前年以上を確保した。

 下期政策については、各商品について積極的なキャンペーンを展開していく。「米まわり商品」全体で消費者プレミアムキャンペーンを実施。このキャンペーンに伴い、「おべんと畑」3種を新発売、「釜飯の素」3種も全面リニューアルした。また、お鍋のキャンペーン「家族にウケる鍋プロジェクト」を展開。同キャンペーンにあわせて45メニューの「新ふるさと鍋」を開発し、店頭で同メニューを柱とした鍋エンドの構築を提案、さらにはテレビ広告の投下で強力にバックアップする。

 食酢グループでは、引き続き「からだにワンスプーン」キャンペーンを継続する。冬場に向け、サワードリンクの新しい提案として「ホット・サワードリンク」をアピールする。

 【ナカノス概況(業務用)】2006年度上期の売上実績は194億円、100%となった。

 今年発売した「完熟黒酢」「完熟りんご酢」は、業務用市場の中でもホテルやレストラン業態を中心に導入が進んだ。また業務用食酢飲料「ビネグイット」は幅広い業態への導入が進み、前年比300%を超えるヒット商品となった。つゆは、「熟かえし製法」を付与した「枯節つゆ」、まぐろ節を使用した「料亭白だし」が伸長し、104%と着実に伸長した。

 下期も、「ブランドと技術」「健康」軸で差別化された新商品開発を行い、「和食応援企業」として展開する。「完熟黒酢」「完熟りんご酢」は飲用用途だけでなく、料理やデザートといった調理用途としても浸透・拡大を図っていく。つゆは、同社独自のだし抽出方法によって今までにない濃厚なだし感を実現した「玄のつゆ」2種の拡売により大幅伸長を図っていく。

 【ミツカンチルド事業カンパニー概況】上期売上実績は85億円、103%となった。中心となる納豆事業は、各地区で売り伸ばすことができたが、特に北日本、西日本地区で大きく伸び、104%となった。
 下期も、「大粒」「ひきわり」などの既存のサブカテゴリーの活性化と「おいしさ」「健康」など新規のサブカテゴリーの創造に取り組むことにより、納豆市場の拡大に寄与していきたい。

(掲載日:2006年10月31日)
関連リンク : ミツカン

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