平成30FY課税 全酒類で0・6%減

2019年06月28日

 国税庁は平成30FY(平成30年4月~平成31年3月)の課税移出数量をまとめ発表した。それによると平成30FYは合計で869万6500klとなり、前年同期の874万5180klに比べて0・6%の微減となった。主要種類では、清酒、連続式・単式蒸留焼酎、ビールといった種類で前年実績を下回ったものの、近年好調のウイスキーやスピリッツ、さらにはRTDなどのリキュールが好調に推移して着地した。

 主な種類の課税移出数量は、▽清酒=48万7331klで7・2%減▽連続式蒸留焼酎=37万1204klで1・6%減▽単式蒸留焼酎=43万6076klで6・1%減▽ビール=249万350klで5・2%減▽果実酒=35万4589klで7・2%減▽ウイスキー=18万2741klで9・4%増▽発泡酒=64万3416klで7・3%減▽その他の醸造酒=42万8747klで4・9%減▽スピリッツ等=76万1533klで19・1%増▽リキュール=239万6587klで5・6%増――となり、主要種類では、ウイスキー、スピリッツ等、リキュールのみで増加となった。

 30FYは単月でリキュールがビールの課税を上回る月も多かったが累計ではビールが種類ナンバーワンを守った。

 なお、3月単月の課税移出数量は合計で69万9882klとなり、前年同月の72万7367klに比べて3・8%の減少となった。

 主な種類の3月単月の課税移出数量は、▽清酒=4万2237klで8・2%減▽連続式蒸留焼酎=3万1850klで4・2%減▽単式蒸留焼酎=3万6748klで7・6%減▽ビール=18万5713klで5%減▽果実酒=2万9296klで3・7%減▽ウイスキー=1万5789klで7・4%増▽発泡酒=4万7837klで16・1%減▽その他の醸造酒=2万8576klで18・6%減▽スピリッツ等=7万447klで17・8%増▽リキュール=19万9625klで2・5%減――となり、ウイスキー、スピリッツ等で前年を上回った。