「白岳 しろ」で実証 血栓溶解作用高める効果

2010年06月11日

 【熊本】血栓予防に「白岳 しろ」--。本格焼酎のアロマ成分が血液中の血栓を溶解する酵素を活性化していることが、本格米焼酎「白岳 しろ」でも証明された。製造元の高橋酒造(本社・人吉市、高橋光宏社長)と熊本県立大学環境共生学部・食健康科学科が共同研究で明らかにした。

 本格焼酎の適量飲酒に血栓溶解の効果があることは2005年、須見洋行教授らの研究で明らかにされ、焼酎ブームを起こす契機となった。同様の効果が今年5月、同大同科・有薗幸司教授(くまもと食の安全・食育推進県民会議会長)の実験で実証された。

 「本格米焼酎『白岳 しろ』には、血液中に含まれるプラスミノーゲン(プラスミンの前駆物質)を活性化し、プラスミン(タンパク質分解酵素の一種で血栓の主成分であるフィブリンを切断する)をつくり出す成分が含まれ、血栓溶解作用の亢進効果を有している」(有薗教授)。

 実験では、血液凝固モデルのフィブリン平板に、「白岳 しろ」から抽出した焼酎アロマ成分の溶液、また「同」濃縮溶液にプラスミノーゲンを混合したものを滴下し、溶液単体を滴下した場合や、血栓溶解効果のあるナットウキナーゼの希釈溶液を滴下した場合と比較し、効果が確認された。

 有薗教授は、「健康維持のためにも適量のお酒を飲む習慣をお持ちの方には、血栓溶解作用の亢進効果を持つ『白岳 しろ』がお勧め。ナットウキナーゼを多く含む納豆などの食品と合わせることで、健康維持効果も上がるのではないか」と語る。

 厚労省統計によると、50―70歳代の中高年男性の死亡要因は、2位「心疾患」と3位の「脳血管疾患」を合わ22%に及び、血栓が原因の場合も多い。

 インターネット・リサーチ会社のマイボイスコムの調査(09年7月実施、回答者1万5067人<複数回答あり>)によると、父の日にほしいものの1位は「感謝の気持ち」、2位は「お酒」--という結果。高橋酒造は「感謝の気持ちを込めた手料理と、どんな料理にも合いやすく血栓溶解作用もある『白岳 しろ』をプレゼントにしてはいかが」とアピールしている。