【東京】サントリーホールディングスは5月27日、4月から新たに発足したサントリーワインインターナショナルの今後の活動や、登美の丘ワイナリー100周年を記念して行う新たなワインづくりへの取り組みなど、ワイン事業に関する記者会見を東京国際フォーラムで開催した。
冒頭、あいさつに立ったサントリーワインインターナショナルの八木徹代表取締役社長は、「当社は、4月1日から開始したサントリーグループ新体制の中で、ワイン会社として独立した。ワイン市場は、かつての赤ワインブームから下降傾向にあったが、ここ数年で堅調な動きを示している。当社の昨年の販売実績も、国産・輸入とあわせて前年比8%増と好調で、今年も期待できる市場と見ている」とワイン市場への期待と同社ワイン事業の好調を示すとともに、同社設立の主旨について説明。「ワイン事業の独立分社化・専業化によるワイン固有のビジネスモデル追求」とした上で、“1”成長が見込まれるワイン市場への戦略的対応“2”専門性向上によるビジネスチャンスの拡大“3”国内・海外のワインビジネス統合によるシナジー効果発揮――などの目的を語った。
続いて登美の丘ワイナリー100周年について同社の櫻井鋼専務取締役企画管理本部長は、「サントリーでは、新潟の岩の原葡萄園、長野の塩尻ワイナリー、そして山梨の登美の丘ワイナリーの3つのワイナリーを展開し、それぞれが風土を生かしてワインを醸造している。登美の丘は、1909年に『登美農園』を開園して以来、土づくりからはじめる一貫したワインづくりの場として100年間を歩んできた。おかげさまで、さまざまな国際コンクールでも高い評価で受賞している」と同ワイナリーの歴史を振り返り、100周年記念となる商品「登美レゼルヴ・スペシャル」について商品説明を行った。さらにこれからの100年に向けて、「『100年のワインづくり』の蓄積をさらに発展させ、日本のワイン文化の普及、ワイン産業に貢献する。さらに新たな挑戦として、『土作り、樹作り、果実作り』から技術開発に取り組むとともに、世界トップワイナリーとの技術交流も行う」と語り、登美の丘ワイナリーの目指すスタイル「日本品質から、世界品質へ。」を強調した。
また、同ワイナリーと技術交流の強化を行うフランスのドメーヌ・バロン・ド・ロートシルト社のクリストフ・サラン社長は、「当社とサントリーは、1985年に特別業務提携を行い、ワイン文化の交流を行っている。同じワイン会社として、サントリーのワインを高く評価している。今後、共にワインを開発できることを大変楽しみにしている」と語った。
さらに、同ワイナリーの大川栄一所長によるテイスティングセミナーを開催。ワインづくりへのこだわりについて、「『自園を持つワイナリー』として、ぶどう栽培からびん詰めまで一貫したものづくりを行っている。“良いワインはよいぶどうから”の言葉どおり、よいぶどう『農程』と良いワイン『醸造工程』の技術革新から当社のワインは生み出されている」と農程・醸造工程によるワインづくりを説明した。また、「登美レゼルヴ・スペシャル」を含む3種のワインのテイスティングも行った。
