財務省貿易統計 2022年年間の日本産酒類輸出状況

2023年02月16日

 財務省貿易統計によると、2022年の日本産酒類の輸出金額は1392億円となり、前年同期の1147億円に比べて21・4%増と大幅に増加したことが分かった。国税庁酒税課がまとめ発表した。日本産酒類の輸出金額は、2021年に初めて1000億円を突破。過去最高となっていたが、2022年はそれをさらに上回った。(一部既報)

 品目別の輸出金額は、▽ウイスキー=560億7800万円(21・5%増)▽清酒=474億9200万円(18・2%増)▽リキュール=136億1000万円(12・8%増)▽ビール=107億4500万円(46%増)▽ジン・ウォッカ=49億7000万円(46・5%増)▽焼酎=21億7200万円(24・4%増)▽ワイン=6億8600万円(0・1%減)▽その他=34億7000万円(12・6%増)――となり、ウイスキーや清酒が引き続き好調に推移したほか、ビールやジン・ウォッカは前年を大きく上回った。

 輸出金額の上位国(地域)は、▽中国=394億8800万円(23・3%増)▽アメリカ=267億8000万円(12・5%増)▽台湾=120億2900万円(29・3%増)▽香港=115億9300万円(21・4%減)▽シンガポール=82億3700万円(62・6%増)▽フランス=61億8500万円(7・6%増)▽オーストラリア=56億1900万円(34%増)▽韓国=55億7600万円(101・8%増)

▽オランダ=42億300万円(8・4%増)▽カナダ=25億500万円(68・6%増)――となり、香港を除いた国で前年を上回った。

 なお、EU・英国向けの日本産酒類の輸出金額は、合計で156億1900万円となり、前年同期比22・3%増加して着地している。