【鹿児島】本格焼酎醸造元、さつま霧島酒造(姶良郡霧島町田口564-1、古屋芳高社長)は8月1日、社名を「(株)霧島町蒸留所」に改称した。霧島町の地名は今秋、市町村合併で消えることもあり、霧島町の名を残し、「焼酎蔵の原点に立ち返り、地元に根ざした蔵でありたい」(古屋社長)との思いが込められている。
同社は明治44年創業。霧島町で最も古い蒸留所として地域で愛されてきたが、昭和40年代後半に生産を休止。昨秋33年ぶりに生産を再開した。現在は、かつての主銘柄「明るい農村」をはじめ、「かめ壺焼酎・霧島町蒸留所」「霧島川」「奥霧島」などのブランドで商品展開。今年6月には、古代米の黒米と赤米を麹米に使い、甕壺で醸した「“古代米麹仕込み・甕壺いも焼酎”二十三座四十八池(にじゅうさんざ・しじゅうはちいけ)」を発売している。
町の酒屋をオリジナルの本格焼酎の展開で支援する専門卸、薩摩酒類販売(同所)との提携関係も強い。