高知酒協に4協統合し県下は2単協に

2006年05月25日

 【高知】高知県6つの単位酒販協同組合で中核となる高知酒販協同組合は活動が活発な南国を除き、残る4単協を4月から統合したことを明らかにした。各単協の厳しい財政事情を考慮。4つの単協が3月末で解散し、高知酒協が吸収統合した。同酒協の組合員は約250人から倍の500人を超える規模となる。
 統合したのは、安芸(組合員概数60人)・伊野(90人)・須崎(60人)・中村(100人)の4酒協。卸免許を唯一持つ南国を除いて活動が低迷。税務上赤字経営でも均等割となる地方税・県民税など法人税8万円も重荷になっていたことから、苦しい財政事情に対応した。酒券販売などは継続し、酒協の母体となる各小売組合が事務委託で引き受ける。
 今回で、高知県酒販協同組合連合会(西澤敏行会長)の単協は高知と南国の2単協に再編。酒協の母体となる小売組合でも高知と伊野がすでに事務統合。高知小売とほぼ組合員が同一の高知酒協は、昨年6月からワンコイン自販機を皮切りに飲料水・讃岐うどん・山形さくらんぼ・梅酒用氷砂糖を取り扱うなど活動を活発化させている。