7月の清酒輸出 韓国向け大幅減少

2019年09月05日

 財務省貿易統計によると今年7月の輸出数量は1950klとなり8・1%増加、輸出金額は17億9691万円となり13・1%増加となった。

 輸出先上位5カ国の輸出数量は、▽アメリカ=588klで15・5%増▽中国=361klで46・2%増▽韓国=262klで17・6%減▽香港=187klで42・9%増▽台湾=145klで8%増――となり、韓国のみ前年同月を下回った。

 輸出金額では、▽アメリカ=5億5886万円で8・6%増▽香港=3億8066万円で47・9%増▽中国=2億9943万円で61・4%増▽韓国=1億1521万円で19・6%減▽台湾=1億158万円で5・9%増――となり、輸出金額でも韓国のみ前年同月を下回った。

 政府は7月、韓国向けの半導体などに使用される3品目の輸出管理を厳格化する措置を発動すると発表したことから、日本産品の不買運動が広く韓国国民の間で行われた。これにより、これまで好調な推移を続けていた韓国向けの清酒の輸出も7月は数量で17・6%減、金額では19・6%減と大きく落ち込んだ。8月はさらに落ち込みが大きいとみられており、業界内では問題の長期化を懸念する声も聞こえている。