日本酒造組合中央会は10月30日、東京・芝公園のホテルで一般消費者がきき酒能力を競う「第29回きき酒選手権」を開催し、個人の部1位に兵庫県の瀧村健治さん、団体の部では高知県が優勝した。
同会は日本酒文化の普及・振興を目的に1981年にスタートし、今年で29回目。全国の予選を勝ち抜いた挑戦者68人が筆記、きき酒試験で日本一を競った。
会の冒頭、あいさつに立った需要開発委員長の佐浦弘一氏は「日ごろの精進の成果を発揮して欲しい。皆さんにはこの会を通じて日本酒の素晴らしさを周りの人たちにも広めてください」と参加者たちを激励した。
筆記試験の後行われたきき酒競技では7種の酒を2回きくマッチング方式できき酒能力を競った。
競技にはゲストとして、元近鉄バファローズの金村義明氏も挑戦し、参加者たちは7分間という短い時間の中、少しでも酒質の違いをききわけるために、何度もきき酒に挑んでいた。上位同点者が多数いる場合に行われるプレーオフでは、今年は14人もの参加者が選ばれ、改めてきき酒能力の高さが伺えた。
競技を終えた後に行われた表彰式では辰馬章夫会長があいさつに立ち「昨今は知ることは多いが、感じることが少ない時代。みなさんの研ぎ澄まされた5感で日本酒の明日に力を与えてもらいたい」と呼びかけた。
その後、行われた結果発表では兵庫県選抜の瀧村さんが見事1位に輝やき、トロフィーと日本酒1・8lが52本、50㎏分のお米券が手渡された。団体の部では高知県が優勝し、参加者たちは勝者を祝福し、互いの健闘を称えあっていた。
なお、決勝大会の模様はスカパーなどで視聴できる30分間の特別番組として放映される予定となっている。
【上位入賞者・県】
<個人の部>▽優勝=瀧村健治(兵庫)▽準優勝=穂積秀明(埼玉)▽3位=籠尾博章(高知)▽4位=佐藤順久(大阪)▽5位=加藤哲也(鳥取)▽6位=横山知紗(高知)▽7位=倉沢晃子(長野)▽8位=浅香好史(群馬)▽9位=吉澤研二(岩手)▽10位=井周扶輝子(香川)
<団体の部>▽優勝=高知(籠尾博章・横山知紗)▽準優勝=長野(小林千弘・倉沢晃子)▽3位=福島(早川健児・佐藤祥子)
