ビール各社10月の販売動向

2013年11月20日

 ビール各社は、ビール、発泡酒、新ジャンル酒類の10月の販売動向について次のとおり発表した。

 【アサヒビール】ビール類トータルでは、1%減で着地した。累計では横ばい。
 ビール合計は1・0%減。「スーパードライ」計は0・6%減と前年を下回ったが、樽は0・9%増、缶は0・4%増と前年実績を上回った。発泡酒合計は3・0%のマイナス。「スタイルフリー」は15カ月連続で前年実績を上回った。新ジャンル合計は横ばい。今年の新商品「クリアアサヒ・プライムリッチ」が好調に推移し、10月23日に販売目標を600万ケースに上方修正した。
 ▽「スーパードライ」計=813万ケースで0・6%減(1―10月累計は8466万ケースで2・7%減)▽「スタイルフリー」=107万ケースで前年並み(1021万ケースで4・9%増)▽「クリアアサヒ」計=230万ケースで15・0%増(2314万ケースで18・7%増)、「クリアアサヒ」は177万ケースで11・5%減(1772万ケースで9・1%減)、「プライムリッチ」は53万ケース(542万ケース)▽「アサヒ・オフ」=58万ケースで13・4%減(603万ケースで0・7%減)

 【キリンビール】ビール類全体は天候不順の影響もありマイナスを示した。
 ビール計はマイナスとなった。「一番搾り」樽は、「一番搾りフローズン<生>」「一番搾りツートン<生>」などの好調もあり10月までの累計でプラスとなった。
 発泡酒計はマイナスを示した。
 新ジャンル計もマイナスとなったが、「澄みきり」は販売目標を520万ケースに上方修正するなど好調に推移した。「のどごし生」は冬限定商品などの影響を受けたものの、下旬以降は改善傾向にある。
 RTDは、「氷結」「本搾り」「カリブーン」「ドライリッキー」などの主力ブランドからそれぞれ新商品を発売して好調に推移しており、全体で約1割以上のプラスを示した。

 【サントリーホールディングス】ビール類の販売数量は、前年を5%ほど上回った。
 ビールは、「ザ・プレミアム・モルツ」が好調に推移し、単月では12・3%増加、累計でも6・1%増となり、引き続き過去最高の販売ペースで推移している。10月には、今年収穫されるダイヤモンド麦芽使用の初仕込「ザ・プレミアム・モルツ(小瓶)」が当たる「初仕込のプレモル 絶対もらえるキャンペーン」を開始した。
 新ジャンル酒類は、「金麦」が単月で2・4%増、累計で5・0%増と好調に推移した。「金麦<糖質70%オフ>」も単月で10・2%増、累計で42・3%増と大きく伸長している。
 ▽「ザ・プレミアム・モルツ」=131万ケースで12・3%増(1―10月累計では1368万ケースで6・1%増)▽「金麦」=228万ケースで2・4%増(2250万ケースで5・0%増)▽「金麦<糖質70%オフ>」=49万ケースで10・2%増(471万ケースで42・3%増)

 【サッポロビール】ビール全体の販売数量は、単月・累計ともに前年を上回った。
 ビールは、単月では前年を若干下回った。累計では前年比2%増と総需要を上回った。 新ジャンルは、6月に発売した「極ZERO」の好調もあり、単月では約5%増で、累計でもほぼ前年並みを示した。

 【10月の統括】例年に比べ気温の高い10月であったことも寄与し、ビール全体では若干増加傾向で着地した。引き続き業務用での樽生人気も継続している。また家庭用では、新ジャンルが好調に推移している。とあるメーカーの担当者は「思った以上に善戦した月となった」と指摘する。こうなると、残る2カ月を含めた通年着地が気になってくる。
 今後、“冬のビール”市場でビール類をどのように魅力あふれる酒類として訴えていけるか。これに期待したい。