“発酵”でまちおこし 有志が地元発酵産業をアピール

2007年01月29日

  【佐賀】発酵をテーマにまちおこし--。1月20日、21日両日、8社の清酒蔵をはじめ、市内に味噌蔵や糀(こうじ)屋など発酵にかかわる伝統産業が残る鹿島市で、発酵の持つ力をアピールする“発酵まつり”が催された。主催は発酵産業にかかわる業者らでつくる「鹿島発酵研究会」(会員15人、福山暢生会長=鹿島市中心商店街連合会副会長)。今回、県の地域活性化補助事業として初めて開催した。
 研究会発足は7年前。同会会長の福山さんは、商店街がさびれていくなか、地元で盛んな醸造業を生かした地域活性化を構想。「東京農大小泉教授の、発酵がキーワードになる時代という言葉に感銘を受けた。発酵の力は、健康はもちろん、エネルギーや環境にも及ぶ。このまちの活性化にもつながる」と考えた。
 まつりを盛り上げるために、前面に出したのが外国人力士。“外国人力士の元気の素は発酵食品”だと掲げ、朝青龍・モンゴルはミルク酒、琴欧州・ブルガリアはヨーグルト、黒海・グルジアはワイン、と結び付けその魅力を紹介した。
 研究会会員で、メイン会場となった矢野酒造(清酒「竹の園」醸造元=鹿島市、矢野善紀社長)では、ミルク酒やヨーグルト、ワインを提供。グルジアがワイン発祥の地であることも伝えた。コメは発酵の媒体として欠かせず、味噌にも使われる。そこで、地元産のコメを炊き上げたご飯と味噌汁も振る舞った。発酵つながりで交流があるという福井県勝山市、大野市の取り組みも紹介。ヨーグルト菌で地元産乳を発酵させたチーズや甘酒・漬物用糀などの販売も行った。別会場では甘酒やヨーグルトづくり、また環境の視点から生ゴミ堆肥化の体験教室も開いた。
 同地では現在月1回、“発酵食品の日”を設け、参加店が新商品を紹介したり、来店客をもてなすサービスをしているという。研究会会長の福山さんは、「外国人は自国の発酵食品、伝統食品に誇りを持っている。地元の人に、もっと自分のまちのことを知ってほしい」と強く願っている。


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