名畑 料飲店向け展示会「食王」開催

2017年05月11日

 【大阪】業務用大手酒販店の名畑は4月26日、大阪市北区のグランキューブ大阪で料飲店向けの総合展示会「食王(ショッキング)2017」を開催した。

 同展示会は、外食文化発展のための総合サポート展示会で、187社が出展、3000アイテム以上を出品した。昨年同様に開催テーマを決めず、「『食王』は外食文化発展のため、『真価を求め・進化を続け・心価を創造する』料飲店様のための総合サポート展示会です。」との開催コンセプトを打ち出している。

 今年度の特長としては、事前申込および当日申込受付のすべてをPCもしくはスマートフォンからの申し込みに変更している。顧客管理をデータ化することで、今後出展企業へのサンプル依頼があった場合、データ管理したことでどこの店の誰からの依頼で、また同じ店でのサンプル依頼アイテムが重複していないかなどの無駄が省け、効率的に対応できる。

 出展企業カテゴリーは、▽食材=43社▽飲料=19社▽和酒(日本酒・焼酎)=54社▽洋酒・ワイン・ビール=49社▽販促支援=18社▽大手ビールメーカー=4社で、同社が昨年から注力している食品・食材の企業が増加し、全体の2割を超えている。

 会場では調味料・食品・飲料・日本酒・ワイン・ビール各社などエリアごとに出展・提案を行うとともに、名畑ブースではチーズとPB飲料をアピールし、チーズプロフェッショナルによる業態を問わず使えるチーズ提案を行った。

 またワインエリアでは34社が料飲店向けのオススメワインを揃えるとともに、「サクラアワード」のブースも出展し受賞ワインの試飲を行った。さらに田辺由美氏と猪瀬和美氏によるトークライブ「女同士のワイン談」も2回開催した。

 他にも、元「株式会社ちゃんと」創業者の岡田賢一郎氏による特別セミナー「俺の話を聞け!!」や、看板やカード決済、産直マッチングなどさまざまな販促企画も揃え、料飲店に向けた幅広い提案を行った。

 同日行った記者会見の中で、名畑豊社長は同社業績について説明し、「昨年10月から今年3月までの半期決算は売上高で56億2200万円、前年比4・9%増となった。売上シェアは、ビール51・4%、洋酒13・3%、和酒10・5%、ワイン9・9%、飲料8・0%、食品5・6%、非食品1・3%となった」と同社概況を説明し、「既存店や大手チェーンが苦戦し、業務用市場は厳しい状況が続いている。その中で当社としては、新規取引先を拡大するとともに、外食文化をさらに発展できるよう努力したい」と語った。