ヤヱガキ酒造、良質な新酒完成を報告、風物詩「酒林」を飾り付け

2015年11月24日

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 【兵庫】ヤヱガキ酒造は11月16日、酒蔵の風物詩である「酒林」の飾り付けを行い、今年の新酒が良質であったことを発表した。

 「酒林」は、杉の葉を束ねて球状にした大玉で、古く酒造家でその年の新酒のできたことを愛飲家に知らせるため、軒先に吊るされる。

 同社では、竹で編んだ球状の籠に軽トラック1台分もの杉の緑葉を差し込み、周囲を丸く刈り込んで、直径80㎝、重さ60㎏もの巨大な酒林を作り上げる。今年も杜氏をはじめとする蔵人が、仕事の合間に約1週間かけて完成させた。

 完成した酒林は、これまで以上に良い酒ができることを願い、また冬の酒造り期間中、蔵人が事故なく無事に仕事ができることを祈願して、同社の中蔵前に吊るされた。

 田中博和杜氏は、「今年も蔵人たち一同のおかげで、非常に良い新酒ができた。『しぼりたて』『にごり』を楽しみにしているお客様たちに届けたい。これからもいろいろなお酒をつくり、お客様を楽しませたい」とあいさつした。

 【新酒商品概要】▽「無濾過生原酒しぼりたて」=蔵人が蔵入りして最初に醸した新酒。しぼりたてならではのフレッシュで豊かな味わいを楽しめる。またロックでも、より一層華やかな香り・味わいが引き立つ。アルコール度数19%、容量1・8lびん・720mlびん、希望小売価格(税抜)2380円・1300円▽「新酒限定・にごり酒」=冬季限定の新酒生酒。にごり酒特有の濃醇、芳醇で新鮮な味わいを楽しめる。19%、1・8lびん・720mlびん、2000円・1100円