太田商店展示会

2015年09月16日

 【東京】和酒専門卸の太田商店(板橋区中丸町、太田純一郎社長)は9月9日、有楽町の交通会館で酒類展示会「太田 酒 EXPO 2015秋」を開催した。

 今回の出展メーカーは▽清酒=61社▽焼酎=24社▽その他=2社――の合計87社となり、酒販店および関係者らが約1000人訪れた。

 今回のテーマは「“魁”sakigakeニッポンの酒~和酒の新潮流を創造しよう~」と題し、地方の地酒メーカーの特定名称酒が好調な昨今、一過性のブームに終わらせないよう市場を一層成熟させる目的で開催された。

 目玉の企画は▽秋の市=今回で25回目となる展示会限定酒の商談・即売会。清酒蔵元50社が89アイテムを出品した▽焼酎蔵の隠し酒=貯蔵・希少性などが特長の高付加価値商材を多数展示した▽ひやおろし、ひやおろしプレミアム、ひやおろしスーパープレミアム=ひと夏超えの定番ひやおろしに加え、二夏のプレミアム、三夏以上のスーパープレミアムも展開した。8月中旬には「ひやおろし」展示会も開催され、季節商材に注力している▽シルキースノー~冬ひや酒~予告編=11月から展開する「冬に暖かい部屋で飲むキンキンに冷やした粉雪のように滑らかな日本酒」である同シリーズを紹介した――となっている。

 同社の太田社長は「清酒は季節商品の好調もあり、毎年2ケタ増の伸長が続いてる。本格焼酎に関しても前年並みを維持している」と現状を述べた上で、「これからも売り先の引き出しをできるだけ多く持ち、蔵元のニーズに応えられるような活動を続けていく」と語った。