三重県酒造組合 各部門の首位賞を発表

2009年04月01日

 【三重】三重県酒造組合(川端治夫会長)は3月23日、第39回新酒品評会の関係者きき酒会と表彰式を津市のホテルグリーンパーク津で開催した。

 今回の品評会には吟醸酒の部(16場・34点)、純米吟醸酒の部(18場・20点)、純米酒の部(23場・23点)、本醸造酒の部(19場・19点)、普通酒の部(19場・19点)の5部門に合計32場・115点の出品があり、厳しい審査を経て各部門ごとの首位賞が決定した。また、吟醸酒の部9点、純米吟醸酒の部8点、純米酒の部12点、本醸造酒の部10点、普通酒の部9点には優等賞が贈られた。

 なお、各部門の首位賞は次のとおり。

 ▽三重県知事賞(吟醸酒の部)=噴井・石川酒造▽三重県議会議長賞(純米吟醸酒の部)=鈴鹿川・清水醸造▽全農三重県本部運営委員会会長賞(純米酒の部)=鈴鹿川・清水醸造▽三重県工業研究所所長賞(本醸造酒の部)=鈴鹿川・清水醸造▽三重県酒造組合会長賞(普通酒の部)=鈴鹿川・清水醸造

 <優等賞>

 吟醸酒の部=三重の寒梅(丸彦酒造)、大吟醸宮の雪(宮﨑本店)、鈴鹿川(清水醸造)、鉾杉(河武醸造)、おかげさま(伊勢萬)、伊勢旭(旭酒造)、半蔵(大田酒造)、瀧自慢(瀧自慢酒造)

 純米吟醸酒の部=青雲(後藤酒造場)、三重の寒梅(丸彦酒造)、初日(油正)、酒屋八兵衛(元坂酒造)、俳聖芭蕉(橋本酒造場<橋本勝誠>)、高砂(木屋正酒造)、瀧自慢(瀧自慢酒造)

 純米酒の部=上げ馬(細川酒造)、神楽(神楽酒造)、天遊琳(タカハシ酒造)、三重の寒梅(丸彦酒造)、純米宮の雪(宮﨑本店)、夢窓(新良酒造)、妙の華(森喜酒造場)、俳聖芭蕉(橋本酒造場<橋本勝誠>)、旭金時(北村酒造)、参宮(澤佐酒造)、瀧自慢(瀧自慢酒造)

 本醸造酒の部=極上宮の雪(宮﨑本店)、初日(油正)、勲泉(清水酒造場<清水寛>)、酒屋八兵衛(元坂酒造)、俳聖芭蕉(橋本酒造場<橋本勝誠>)、旭金時(北村酒造)、天下錦(福持酒造場)、瀧自慢(瀧自慢酒造)、若戎(若戎酒造)

 普通酒の部=噴井(石川酒造)、初日(油正)、きげんよし(今村酒造)、鉾杉(河武醸造)、黒松翁(森本仙右衛門商店)、東海白鷺(大田酒造)、旭金時(北村酒造)、瀧自慢(瀧自慢酒造)

 表彰式の冒頭、川端会長は「県全体の出荷量は40年前と比べ半減、県産酒の三重県でのシェアは20%弱と厳しい状態」とした上で「審査では今年も良い酒ができたとの評価を得ており、組合としても県内でのシェアを増やす努力をしていきたい」と述べ、地域おこしの観点からも県をはじめ卸、小売の関係者に協力を依頼した。

 また、同日、同ホテルで開催された「三重の酒を楽しむ会」も、午後2時から午後8時までの開催に加え、会費(1000円)を払えば40蔵以上の自慢の地酒がおつまみと共に楽しめるとあって、400人以上の「三重の地酒ファン」で大盛況となった。