キリンビール 小さな力で開缶可能、「かんたん缶」を開発

2006年06月30日

 キリンビールは、新たなパッケージ開発の一環として、現状の缶よりも、プルタブへの指かかりをよくし、小さな力で開缶できる「かんたん缶」を開発した。今後は、7月上旬製造品から「淡麗グリーンラベル」を「かんたん缶」に切り替え、順次市場に展開していく。
 同社のパッケージング研究所では、消費者からの「もっと開けやすい缶がほしい」という声に応え、開缶性を改善した缶の開発に取り組んだ。
 まず「缶の開け方」に着目し、約250人に調査を実施した。その結果、開缶方法には大別して「人さし指」「親指」「中指」「人さし指と中指」「横開け」と5通りも存在し、若年男性では「人さし指」での開缶が約8割を占める一方、女性や高齢者では様々な開け方をしていることがわかった。このことから“どの指でも開けやすい”という点にこだわって開発を進めまてきた。次に、人が感じる「開けやすさ」とはどういうものかを感性工学的に解析した結果、「指かかり性」「開缶時の力のかかり具合」「開缶時の固さ(痛さ)」の3つの要因が大きく寄与していることがわかり、それぞれ改良を検討した。
 「指かかり性」は、新たに「ダブルフィンガーデボス」(特許出願中)を導入することで、人さし指で開缶する場合に必要な「狭く深いくぼみ」と親指や中指で開缶する場合に必要な「広く浅いくぼみ」を同時に実現することで改善。「人さし指と中指」や「横開け」で開缶する消費者のためには、プルタブ下の隙間を広げることで、「指かかり性」を改善した。さらに、タブに「しなり効果」を付与することで「開けやすい」と感じられるようにした。
 同社では、パッケージを消費者との重要なコミュニケーション手段の一つと位置付け、今後も、技術開発力とリサーチ・マーケティング力をもとに、新たな容器開発に取り組んでいく。


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