アサヒビールは、ビールの新商品「アサヒ ホワイトビール」を首都圏・信越エリアの1都9県限定で、6月6日から発売する。
同商品は、厳選したエール酵母と小麦を使用することで、バナナのようなフルーティな香りを引き出したホワイトタイプのビールで、オレンジピールとコリアンダーシードを加えることで、ふんわりとした華やかな香りとやわらかい口当たりが楽しめる。パッケージデザインは「マジックアワーの空模様」をテーマに、〝何気ない日常の中で、心ほどける時間〟を表現した。「ふんわり、はなやかな香り」などの文言を入れることで、普段ビールを飲み慣れていない人にも商品特長をわかりやすく訴求する。
同商品は、若年層とビールの接点を増やすための新しいブランドとして、2022年に首都圏のセブン―イレブン店舗限定と、総合オンラインストアAmazon.co.jpで数量限定発売した。発売後のアンケート調査によると、約93%の人が満足し、「優しい口当たりで飲みやすい」「リラックスしたい時にぴったり」といった味に関する評価に加え、「マジックアワー」を連想させる夕暮れ時の空模様をイメージしたパッケージは「写真映えする」「部屋に飾っておきたい」といった通常のビールとは異なる雰囲気も好評だった。
今回、同商品をはじめ、多種多様なビールの味わいを実現させるため、茨城工場へ約3・5億円を設備投資し、発売時から〝何気ない日常の中で、心ほどける時間〟をテーマにした動画やキャンペーンなどデジタルを中心としたコミュニケーションやイベントを通じて、若年層に向けた新たな価値提案に取り組みむ。また、ターゲットである若年層の環境意識の高さを考え、環境に配慮した資材「エコパック」と「エコフレカートン」を使用する。「エコパック」と「エコフレカートン」をひとつの商品で同時に使用するのは、今回が初めてとなる。同社の従来の6缶パック紙資材と比較すると、缶350㎖の紙資材においては使用面積を77%、重量を65%削減しており、この本格展開にあたり、量産化に必要なパッケージング設備を茨城工場に導入した。また、11月に吹田工場にも導入し、累計で約9億円の設備投資となる。仮に、同社が販売するビール類の6缶パック全てをこの資材に切り替えた場合、年間で紙の使用量は約7900t、資材製造に伴うCO2排出量を6600t削減できる見込みという。
同社では、「2026年までの酒税改正に伴い段階的に酒税が一本化されるビール類では、10月にビールの減税が予定されている。当社は『アサヒ ホワイトビール』の販路を拡大して新発売することで、拡大が見込まれるビール市場において、これまでビールを飲み馴れていなかったり、苦みなどに苦手意識があったりする20歳以上の若年層に対しても、ビールの魅力を感じてもらえるような提案に注力する。また、環境に配慮した資材を使用することで、持続可能な社会の実現にも貢献し、アサヒグループが掲げる 〝期待を超えるおいしさ、楽しい生活文化の創造〟に取り組む」としている。
▽発売品種=缶350㎖▽アルコール分=5%▽発売地区=東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、山梨県、茨城県、栃木県、群馬県、新潟県、長野県の1都9県▽価格=オープン価格