【福岡】「時代は変われど人の集まるところに酒あり、笑顔あり。人々が集い繋がり、新しい文化が生まれる。酒の神さま4年ぶりに再臨」。全国の人気酒蔵も登場する『九州酒蔵びらき』が3月24~29日の6日間、福岡市のJR博多駅前広場であり約2万8000人が来場した。
JR博多シティが主催するもので、〝酒に笑う人生〟を標ぼうする住吉酒販(本店・福岡市博多区住吉、庄島健泰社長)が酒蔵選定など監修を担った。
「酒造りには、その土地の気候や農作物の特徴が色濃く反映される。九州の中でも地域によって多彩な酒文化が広がっている。北部エリアは日本酒、南部エリアは焼酎など」。それら豊かな九州の酒文化を一挙に楽しめ、全国の人気酒蔵と出会えるのが売りだ。
参加蔵は九州24蔵、全国14蔵。出展は入替制とし、各日20蔵ほどが出展した。出品は日本酒と本格焼酎をメインに、ワインやクラフトビールも含む。出品酒には蔵開き限定酒や住吉酒販限定酒も。住吉酒販ブースで出品酒商品の販売も行った。
日本酒は1杯目、各蔵ブースでオリジナルぐい呑み600円か、カップ100円を選び、飲みたい酒とともに購入。2杯目からどちらかの器を使い酒購入で楽しむ。焼酎・ワイン・ビールは1杯ごとに専用カップとともに購入する。
同イベント参加常連の女性は「ここまで戻った。不思議な気がするほどの盛り上がり」と実感をもらした。ブースの前で蔵元の話に耳を傾けていた女性グループは「やばい。いくらでも飲めるかも」と興奮気味だ。
住吉酒販庄島社長は変化も感じたよう。4年前以前は、参加来場者から様々な要望があったというが、それがほとんど無かった。いわばイベントが開催され参加できるだけで満足。それにイベント運営を任せても安心なほど自社スタッフが成長していることにも気づいたという。
4年間の我慢からの解放。酒に笑う時を再び満喫できる喜びであふれた。