【熊本】第35回『新酒とふるさとの味まつり』メインイベントが3月26日、日本酒「れいざん」醸造元・山村酒造(山村唯夫社長)がある阿蘇郡高森町の町観光交流センターであり約3500人が来場した。2月12日~3月31日の期間にわたり開催した、同まつり最大の賑わい企画で、郷土料理とともに「れいざん」新酒枡酒を酌み尽くす。2020年からは催せず4年ぶり。
「阿蘇・高森には阿蘇外輪山が生み出す柔らかで清らかな山水と、雄大な自然により生み出される素朴でありながら美味しい食文化が根付いている」。その土地で、260余年にわたり醸し育まれてきた地酒「れいざん」の「このまつり限定の新酒と、その地元の食文化を併せ楽しんでいただく」。
主催は同町観光協会で期間中、町内の飲食店や宿泊施設限定で蔵元の「霊山(れいざん)新酒」と、高森ならではの旬食美食を提供する。新酒は「大変デリケートな生酒なので、町外持ち出しやお持ち帰りのための販売はしない」ため、高森町に来なければ飲めないというわけだ。
この日は、阿蘇あか牛丼やヤマメ炭火焼、馬スジ煮込み、生あげ…と地元グルメが揃った。ふ菜やきは阿蘇高菜を油で炒め薄い小麦粉生地で包み焼きしたものでクレープのよう。町内の阿蘇マルキチ醤油は阿蘇高菜新漬なども販売した。
日本酒は霊山新酒樽酒のみ。今年から純米酒にグレードアップ。枡付き1杯500円、追加300円。他地では見られないのが、枡をタッパーに入れ樽から汲まれる酒を待つ風景。こぼれても大丈夫、むしろどんどんこぼしてという願いから、そうしている。中には升の高さをはるかに超える大型タッパーの人も。枡の高さを超えこぼすはずはないのだが。「やっぱこれだよね、枡酒は」とは酒呑みの愛嬌だ。コロナ前に戻ったことも嬉しい。雨天をものともせず酌みに酌み4斗樽9本、720㎖瓶換算900本分が空いた。
熊本市内の酒販店が企画したバスツアーで来場の一行もいた。
蔵元は宝暦12(1762)年創業。阿蘇五岳のひとつ根子岳の南側、標高550mに在る。現在の酒蔵は万延元(1860)年建造。清涼の夏、極寒の冬、清冽な伏流水と酒造環境に恵まれている。
