「綾菊酒造」国重会総会 絶好調で販売店期待

2023年03月10日

【中四国=香川】有力酒造メーカー「綾菊酒造」(香川県綾歌郡綾川町)は2月22日(水)17時半から、第30回「国重会」総会を喜代美山荘「花樹海」6階花で懇親会も含め盛大に開いた。人気PB清酒だけに特約の酒販店ら多数が出席し、前年度行事報告や新年度の行事予定、販売方針などに注目が集まった。

片岡寿子副会長による開会の辞や宮武和俊会長あいさつで記念すべき30年の節目が強調され、「綾菊さんは、燗酒部門の金賞にも輝くなど今後も信頼関係をもとに皆で発展しよう」と協力を要請。香川県小売酒販組合の野崎和繁理事長や谷口公洋副理事長、遠藤隆則業務用部会長ら来賓も「1本でも多く売って実績を上げ協力しよう」「今日この日が待ち遠しく、今年は成功する」と意欲を高めた。

会は、河毛(がもう)政人氏を司会に、飯田豊彦会長や岸本健治社長、宮家秀一杜氏から詳細な説明があり、出席者らは「熱心で分かりやすく、料理(花樹海・多田浩料理長)も美味しくて素晴らしい会」と大絶賛。注目のオリーブ酵母についても「インバウンドが見込めるなか、同酵母は特徴と可能性があり、生・うすにごりなど限定でも良いので、ぜひ国重で使って頂きたい」と要望があり、岸本社長から前向きに検討する考えが示された。

「国重」は、昨今の厳しい状況下にあっても好調で、前年比16・6%増(定番製品23・1%増、限定製品6・9%増)をマーク。加えて今年は「企業努力を惜しまない品質第一で、V字回復をめざす」(岸本社長、飯田会長ら)と述べた。

今年度の行事は4月勉強会(市内飲食店)、6月田植え、7月呑み切り、10月稲刈り・バーベキュー、来年2月第31回総会などを計画。投入する限定酒は、契約栽培オオセト(山田地区)を使い、2月純米吟醸無濾過生▽3月同うすにごり▽5月同原酒15度▽8月同ひやおろし▽11月特別純米別囲い▽12月純米吟醸しぼりたてなど。さらに純米大吟醸と大吟醸の無濾過は、同米を2・1ミリのグレーダーで厳選し、4月が生原酒で10月が原酒タイプ。