日本酒造組合中央会 本格焼酎・泡盛カクテルコンペ開催

2023年03月09日

日本酒造組合中央会は2月25日、日本の國酒である本格焼酎・泡盛をベースとしたカクテル日本一を決定する「第5回本格焼酎&泡盛カクテルコンペティション」をリーガロイヤルホテル東京で開催した。3年ぶりのリアル開催となる國酒カクテル日本一を決める戦いとなったが、参加したホテルバー関係者を含む約100人は、各選手の考案したオリジナルカクテルを楽しんだ。

同コンペテョションは、日本ホテルバーメンズ協会の全国にある12支部の予選を勝ち抜いた9人により、筆記試験と実技試験が行われた。実技試験では、作品の審査ポイント「コンセプト、ネーミング、ビジュアル、味、プレゼンテーション」に加え、技術の審査ポイント「礼儀作法、調合動作、適量」を基準に審査。原料の風味や味わいが豊かな「本格焼酎」や「泡盛」をベースに、選手が創意工夫して考案したオリジナルカクテル9作品がノミネートされた。

第5回大会で優勝の栄冠に輝いたのは、黒糖焼酎を使ったカクテル「アシビウタ(あしびうた)」を考案した福田麻人さん(ark BAR GRANDE・名古屋)で、黒糖焼酎を使い同コンテストで優勝したのは初めてとなった。

同中央会焼酎需要開発部会の神孝輔部会長は、「このコンテストは、日本で活躍しているバーテンダーに國酒である本格焼酎・泡盛の認識を高めてもらうのと同時に、外国人が日本に来られた時に最初にお酒を口にする機会の多いホテルバーで、本格焼酎・泡盛を広く浸透していくなど國酒の認知度拡大を目的としている。今回は、3年ぶりにリアルでの開催となった。今までの経験を活かし、実力を十分に発揮してもらいたい。本格焼酎・泡盛は、無色透明ではあるが、香りの高い、味わい深い蒸留酒だ。バーテンダーの人たちに彩を加えてもらい、國酒でなければ味わうことのできない、すばらしいものにしてもらいたい」と語った。

福田さん考案のカクテル「アシビウタ」は、奄美大島産100%の黒糖を使用し、貯蔵熟成することでよりまろやかに、豊かな香りが立ち上がる本格黒糖焼酎「浜千鳥乃詩 ゴールド」をベースに、トロピカルでフルーティなテイストを与える「パッションフルーツピューレ」、バナナの甘みが黒糖の味わいをさらに引き立てる「ジファール・バナーヌ・デュ・ブラジル」、爽やかな香りを加え鮮やかな色合いを表す「ボルス ブルーキュラソー」、カクテルに深みを出す「ジャパニーズ クラフトリキュール 奏〈抹茶〉」、「モナン アーモンド・シロップ」を加えた、奄美の美しいエメラルドグリーンの海をイメージしたカクテルで、福田さんは、「今まで練習を積み重ねてこれたのは、スタッフ、オーナーをはじめとする店長、僕と一緒に頑張っている仲間、お客様全てが私の力となった。このような機会を得られて光栄」と、優勝の喜びと今後の抱負を語った。

【「第5回本格焼酎&泡盛カクテルコンペティション」最終結果】

▽優勝=「アシビウタ(あしびうた)」福田麻人(ark BAR GRANDE・名古屋)▽準優勝=「萌芽(ほうが)」丸山和輝(オーセントホテル小樽)▽第3位=「翠雨(すいう)」吉澤翔太(ホテルニューオータニ東京)