酒類総合研究所 「酒類醸造講習」開催

2023年02月27日

独立行政法人酒類総合研究所は、「日本酒造組合中央会」との共催で「第117回酒類醸造講習(清酒コース、清酒短期コース、短期製麹コース)」を実施する。

「清酒コース」「清酒短期コース」は、酒類理化学・醸造工学、原料米の酒造適性と酒造用水、製麹及び麹菌、酵母及び酒母、もろみ及び発酵プロセス管理、酒類の安全性、各酒造メーカーの酒造り、酒税法と実務・製法品質表示基準、吟醸造りについて、清酒製造の技術課題、清酒の輸出に関する取り組み、酒造経営概論などの講義を実施する。

実習では、仕込実習注(麹、酒母、もろみ:結果のまとめと発表を含む)、精米実習、酵母培養検査実習、微生物管理実習、分析実習、官能評価実習などが行われ、経験と目標により、中級クラスと上級クラスが選択できる。中級クラスは、周囲の支援や助言により清酒製造工程の操作や判断ができるレベルの人を想定し、職員の指導の下少人数グループで麹・酒母・もろみ製造を行い、基本的な酒造作業と酒造理論の習得を目指す。上級クラスは、自分自身で清酒製造工程の操作や判断ができるレベルの人を想定し、講師の指導とディスカッションを基に、少人数グループで講習生自身が一定の裁量の下で麹・酒母・もろみ製造を行い、酒造理論の深い理解を目指す。

また、「短期製麹コース」では、製麹概論(製麹装置を含む)、製麹理論、酵素概論、微生物汚染ほかの講義を予定。製麹実習では、箱麹法での製麹とし、原料処理、蒸きょう、引き込み~出麹までの操作、麹の観察法、実習結果についての発表とディスカッションなどを予定している。

なお、実習に当たっては、高い効果が得られるよう、経験年数等を考慮し4~5人程度の班を編成する。

清酒コースは5月16日~6月28日、清酒短期コースは5月16日~6月9日、短期製麹コースは9月11日~15日にそれぞれ実施する。申し込みは今回から変更となり、受講希望の人は、酒類総合研究所ホームページから専用サイトで事前登録を行った上で申し込む。申込方法の手順は、事前登録後に送信されるメールに記載する。