兵庫県酒造組合連合会 外国人を対象に兵庫県の日本酒試飲イベント

2023年02月13日

 【兵庫】兵庫県酒造組合連合会は2月3日、日本在住の外国人を対象とした兵庫県の日本酒試飲イベント「SAKE World Party in Hyogo」を神戸市中央区のデザイン・クリエイティブセンター神戸で開催し、約150人の外国人が参加した。

 日本酒の海外需要は近年、年を追うごとに増加傾向にある。そんな中で日本酒の海外進出における輸出先の食文化やアルコールに対する嗜好性などのマーケティングが、戦略立案のために重要となっている。今回、在日外国人を対象とした同事業は、日本酒の試飲と共にアンケート調査によって各国別の嗜好性を調査し、今後の海外戦略や商品開発の参考となるデータを収集していくことを目的として開催した。

 また、日本一の清酒生産量を誇る「兵庫」の歴史や日本酒に関わるセミナーを行い、在日外国人への理解促進を図ることで、世界における日本酒の「HYOGOブランド」の確立を図ることも視野に入れている。

 同日は、会前半で日本酒セミナーを行い、日本酒の基礎知識を学ぶとともにテイスティングを行い、参加者は五感を通して日本酒に触れた。

 続いて主催関係者による鏡開きと乾杯を行ったのち、参加者は立食スタイルで日本酒を楽しんだ。会場中央にバーカウンターを設け、兵庫県の日本酒38種を提供した。また「日本食と世界食のペアリング」と題して、多彩なフードメニューも提供し、寿司やうどんなど日本の食と世界各国の食事を揃え、参加者に日本酒との相性を楽しんでもらった。

 主催者あいさつの中で、同連合会の山邑太左衛門会長は、「日本酒の海外市場については年々増加しており、日本酒の輸出が12年連続で過去最高となっている。今回のイベントを通じて、日本一の酒どころである兵庫の歴史・風土などを知ってもらうとともに、輸出先の食文化やアルコールに対する嗜好性など幅広く調査させてもらいたい。2025年には大阪関西万博も開催されるが、これを絶好の機会と捉え、世界におけるHYOGOブランドの確立を図っていく礎にしたいと考えている」と参加者に呼びかけた。