宝酒造は２月７日、スパークリング清酒「澪」２０２３年度ブランド戦略発表会を都内で開いた。２０２３年度は、「澪」のリニューアルを行うほか、３月14日に新商品「澪」〈ＣＬＥＡＲ〉を発売。輸出も強化するなど、日本酒のおいしさを世界中へ届けるブランドを目指す。
２０１１年に発売した「澪」は、２０２２年に累計販売本数が９０００万本を突破。スパークリング日本酒のシェアで約80％となっている。また、輸出も好調で、２０２１年度は２０１２年度の７・３倍にまで膨れ上がり、アメリカを中心に世界42カ国で販売されている。
２０２３年は、「日本を代表するスパークリング日本酒として世界中に日本酒を飲むよろこび、おいしさ、感動を届ける」を育成方針に掲げ、３月には「澪」のリニューアルを実施。フルーティーさに寄与する２種類の成分をアップし、香りの華やかさ・味わいのふくよかさを強化する。また、甘さすっきりニーズに応えるため「澪」〈ＣＬＥＡＲ〉を発売。「澪」とは異なる飲用シーンを提案し、日本酒の入口を広げる。
さらに拡大する輸出は、海外主要都市から情報を逆輸入し、グローバルブランドとして情報発信を行う。世界最大級のチョコレートの祭典に出展し、「澪」を訴求するほか、インバウンドに対しては、国際線空港の電飾看板を掲出するなど、認知度を高めていく。