Clear 28年熟成「現外」限定発売

2023年01月31日

 【兵庫】ラグジュラリー日本酒ブランド「SAKE HUNDRED(サケハンドレッド)」(運営:株式会社Clear)は、沢の鶴と共同開発した28年熟成ヴィンテージ日本酒「現外(げんがい)」を1月24日から数量限定で発売する。

 「現外」は28年前に発生した阪神淡路大震災を奇跡的に乗り越えた日本酒で、震災以降の厳しい環境下でも日本酒の可能性を信じた「人間の意志」が宿った、価値のある熟成酒に仕上がっている。

 阪神淡路大震災で、沢の鶴も被災し、江戸時代末期(170年以上前)に建造された木造7蔵、20数棟がすべて全壊した。その際、倒壊した蔵の中に、奇跡的に残ったタンク内の「酒母」を発見した。香味のバランスがとれておらず、商品化は不可能だったが、熟成による味わいの変化に一縷の望みを託し、熟成庫で眠りにつかせた。その後、熟成タンクで20数年を経て、美しい琥珀色の熟成酒が仕上がった。

 サケハンドレッドでは、2019年から「現外」の販売を開始し、その後毎年、数量限定で販売を継続している。

 1月13日には、28年熟成ヴィンテージ日本酒「現外」のメディア向け試飲会を神戸市のTHE SORALUEN KOBEで開催した。

 Clearの生駒龍史代表取締役は、「2018年5月に沢の鶴から、『飲んで欲しいお酒があるから来てほしい』との一報を受けて、幾つかの熟成酒を試飲した。その中に、数々の日本酒をテイスティングしてきた中で、これまで味わったことのない1本があった。このお酒に新しい可能性を感じ、熟成によって味わいが変化するヴィンテージという日本酒の価値を提案するこれ以上ない1本として当社から世に送り出すことを決意した」と商品誕生の経緯を説明するとともに、「〝時間〟という要素が日本酒にもたらす変化は未だ未知数で、熟成に向かないと思われていたものが美酒に変化することもあれば、その逆もまた起こり得る。20数年をかけて円熟を極めた味わいに変化した『現外』は、まさに時間がもたらす〟ヴィンテージ〟の価値を体現した日本酒といえる」と商品の魅力を訴えた。

 また今年は「現外」の魅力をさらに深く体験してもらうための特別なペアリングディナー「現外 Exclusive Dinner Experience」を「現外」購入者限定で4月15日に都内で開催することを発表した。

 試飲会では、ペアリング体験も行い、あん肝のテリーヌ柚べしやくんせい卵キャビアとのマッチングを行った。

 【「現外」商品概要】▽製造者=沢の鶴▽内容量=500㎖▽価格(税込、送料別)=24万2000円(ひとつひとつにシリアルナンバーを付与し、熟成年数と品質保証を付与したメタリックのギャランティーカードとともに届ける) 【Clear会社概要】2013年2月設立。日本酒のサブスクリプションコマース事業、日本酒ダイニングバーの創業を経て、2014年に日本酒メディア「SAKETIMES」を創業。専門用語の解説から、日本酒にこだわる店の紹介、日本酒の楽しみ方や酒蔵のストーリーまで、様々な日本酒情報を毎日配信している。2018年7月に有限会社川勇商店を買収し、日本酒ブランド「SAKE HUNDRED」を創業。「心を満たし、人生を彩る。」をブランドパーパスに掲げた日本酒ブランドを展開している。