アサヒビール 「かのか」約5%上昇

2008年06月20日

 アサヒビールは、9月1日から焼酎・洋酒・ワインのオープン価格制度を導入するが、同時に一部商品の値上げも実施する。

 同社では、原料用の大麦の高騰および廃液処理のコストアップ、原材料の高騰による供給先メーカーの仕入価格上昇など、昨今の原材料および燃料、物流コストの価格高騰を企業努力のみで対応するには難しい状況となったことから今回の値上げを実施する。

 値上げ対象となる品目とアイテム数は、▽焼酎=麦、芋原料商品および韓国焼酎「宝海」の計75アイテム▽洋酒=輸入洋酒の取り扱いブランドのうち、「ブナハーブン」(1アイテム)、「ボルス」全品種(36アイテム)、「アブソルートフレーバー」(5アイテム)の計42アイテム▽ワイン=「パイパー・エドシック」を除く輸入ワインほぼ全品、約390アイテム――となっている。

 店頭価格に関して同社では、混和焼酎の「かのか麦」で5~6%の上昇を予測している。また、国産洋酒・国産ワインについての値上げや今回見送りになっている低アルコール飲料については、現段階では自社コストダウン努力とコスト増加の影響度合いを見ながら値上げを見送っているが、今後も継続して検討していく方向にある。