国税庁 「フロンティア補助金」採択事業者29件決定

2022年12月12日

 国税庁は、令和3年度補正予算「新市場開拓支援事業費補助金(フロンティア補助金)」の第4期(第一次締切分)採択事業者を決定し、このほど公表した。

 令和3年度補正予算「新市場開拓支援事業費補助金(フロンティア補助金)」(第4期)は、今年9月29日から公募を実施。第一次締切日の11月7日までの間に35件の応募があった。審査の結果、次の29件の採択事業者を決定した。

 なお、第4期公募の最終締切日は令和5年1月13日となっている。

 【令和3年度補正予算「新市場開拓支援事業費補助金(フロンティア補助金)」採択事業者】〈所轄国税局(所)〉

 ⑴商品の差別化による新たなニーズ獲得事業(8件)=〈札幌〉網走ビール㈱「リキュール瓶充填機導入によるPB商品受託生産体制の構築」〈関東信越〉㈱SAKE SLOGANS「中国市場における差別化商品の開発及びテスト販売」〈関東信越〉㈱玉村本店「自家栽培米新シリーズを軸とした拡販のための貯蔵品質向上事業」〈大阪〉宗教法人正暦寺「清酒発祥の地正暦寺で清酒の元祖『菩提泉』の完全復元、量産化の取組み」〈大阪〉㈱吉田「料理とのペアリングを考えた飲食店向けオーダーメイドクラフトビール開発・OEM製造受託」〈高松〉㈱瀬戸内「【新製品】長期熟成醸造ビールの設備導入」〈熊本〉佐藤焼酎製造場㈱「日本の本格焼酎技術・設備で製造する日本産ウイスキーの輸出事業」〈熊本〉常楽酒造㈱「球磨焼酎の技術で蒸留の国産ライスウイスキーで世界の市場に挑戦」

 ⑵販売手法の多様化による新たなニーズ獲得事業(12件)=〈札幌〉上ノ国開発㈱「酸化防止+フードロスで環境に優しい『ワイン専用真空容器の開発とワインの販売』」〈仙台〉菊勇㈱「市場訴求力のあるブランドへの再ブランディング事業」〈東京〉㈱RDG「日本酒BARサロン発信レクチャー型テイスティング体験店舗開発」〈東京〉㈱佐々木「中小酒販事業者が直面する物流の課題を解決する、新事業部門への進出」〈東京〉東利実業㈱「地方の隠れた銘酒の中国への販路拡大を通じて地域振興をサポート」〈名古屋〉中埜酒造㈱「中国リキュール市場における商品ブランド化に向けたオンライン、オフライン連動施策」〈名古屋〉白扇酒造㈱「酒蔵を活用した調味料・日本酒ファン拡大事業によるブランド構築〈名古屋〉㈱PLUS OKD「地域事業者との連携による複合施設運営を通じた新市場開拓」〈大阪〉㈱ましも「販売チャネルの多様化及び感染拡大防止プラットフォーム構築事業」〈大阪〉㈱モトックス「輸入ワイン・ハードリカーの小瓶詰め替えによる販売促進事業」〈高松〉文本酒造㈱「創業120周年の酒蔵が新たに始めるペアリングBAR事業」〈福岡〉㈾光武酒造場「多彩な試飲×記念ボトルにより顧客体験を提供する販売形態の確立」

 ⑶ICT技術の活用による製造・流通の高度化・効率化事業(2件)=〈福岡〉㈲白糸酒造「受発注システムと販売管理システムの一貫体制による営業DX推進」〈福岡〉㈲森酒造場「ICTを活用したモロミ温度管理及び分析工程の自動システム化」

 ⑷新型コロナウイルス感染症拡大の影響により顕在化した課題への対応のための事業(7件)=〈仙台〉阿櫻酒造㈱「海外出荷用製品に対する詰め作業効率促進事業」〈仙台〉近藤正伸「『ウィズ・コロナ』社会対応の地酒専門店への変換と次世代への承継事業」〈仙台〉笹の川酒造㈱「ウィズコロナに対応したウイスキー工程の刷新」〈仙台〉㈱宮城マイクロブルワリー「発泡酒(ビール)容器の瓶から缶への変更による販路開拓」〈関東信越〉㈴佐藤静治商店「角打ちでの飲用体験による多様なお酒の楽しみ方の提案」〈関東信越〉晴雲酒造㈱「海外におけるテイクアウトスシ店とのコラボレーションによる日本酒のニーズ開拓と販売促進」〈大阪〉老松酒造㈲「コロナによる地場、飲食店の売上低下、市街に向けて冷蔵酒の販路拡大」