新日本流通 大型商業施設でP箱の不正使用防止など呼びかけるアニメ広告配信

2017年10月05日

 【兵庫】清酒の1・8lびん6本入りのP箱をレンタルする新日本流通(本社・兵庫県西宮市)は、9月30日から10月31日の期間、ららぽーとEXPOCITY(吹田市)の施設内の情報モニターおよび大観覧者に設置されている177台のモニターで、P箱の不正使用や早期回収を呼び掛けるアニメーション広告(写真=広告の1コマ)を放映する。

 P箱は新日本流通から酒造会社にレンタルされた後、卸売店、小売店とわたり、消費者から返却された空びんとともにまた同社に回収され、洗浄などが行われ再度、酒造会社へレンタルが行われる優れたリユースシステムとして知られている。

 しかし近年、料飲店での椅子やテーブルとしての使用や傘立てなど本来の用途外の利用も散見され、その不正使用が問題となっている。お酒の流通以外の利用については特に悪質なものと同社が認めた場合、法的措置に出るなど、早期回収に努めている。

 今回のアニメーション広告は、大阪デザイナー専門学校、凸版印刷と共同で企画したもので、大阪デザイナー専門学校の学生から作品を募集。同社などで選考が行われ、最優秀のコラリさんの作品が選ばれ、期間中、放映されることとなった。

 広告では、新日本流通から酒造会社へレンタルされた後、卸売店、小売店などと流通され、消費者にお酒が販売され、その後、P箱が同社へ回収されるという一連のサイクルが分かりやすくアニメーションで描かれ、商業施設に訪れる子どもにもP箱のお酒の流通以外の使用が不正であることを分かるように訴える。

 期間中、毎日11回放映され、一回の広告は30秒。同社はこうした取り組みを通じて、P箱の正しい用途の理解を深めるとともに、早期回収の実現に努めていきたい考えだ。