水口酒造 道後麦酒館の別館建設へ

2017年04月26日

 【愛媛】清酒や焼酎、地ビールと多彩な製品を生み出す「水口酒造」(愛媛県松山市道後喜多町、水口義継社長)は、直営3店目となる新しい「飲食店舗」を早ければ7月にも道後地区でオープンする計画を明らかにした。同社の「道後ビール」を立ち飲みできる10坪程度の店内で、現在建設中の道後温泉・別館(あすかのゆ)前にある休業店舗を有効活用する。

 今後、海外から帰国するデザイナーにデザインを依頼し、夏場のビール需要に開店をあわせる。予定では、年中無休で午後3-4時頃から夜10時頃まで営業。専従スタッフは1名で、ビールサーバーを数台置いて風呂上がり客や観光客の来店を見込む。土日祝は昼から営業し、料理は「じゃこ天」など手軽な地元特産品や簡単な乾き物などに限定する。

 店舗は元・飲食店だったことから当面2年契約で改装など低コスト化を図る。水口酒造は平成8年、道後温泉本館の前に「道後麦酒館」、本社横に日本食レストラン「にきたつ庵」を相次いでオープン。今回3店舗目で、仮称で道後麦酒館「別館」を想定している。

 「道後地区」は近年、地域活性化が進み、全国的に女性の人気が上昇。海外インバウンドで欧米やアジアなどから観光客も増加しているほか、今秋は「えひめ国体」の好影響も期待されている。