熊本国税局「酒類鑑評会」表彰式

2016年05月26日

 【熊本】熊本国税局(渡邉定義局長)が5月16日、熊本市西区春日の熊本地方合同庁舎B棟で、主催する平成28年酒類鑑評会の表彰状授与式を挙行した。“復興を願い、そして世界へ”とのメッセージを掲げた。

 熊本地震「本震」から1カ月。4月19日、初めて国税庁長官臨席のもと式を開催する予定だったが製造技術研究会(出品メーカー関係者きき酒)とともに中止。「優等賞」受賞製造場を同日ホームページで公表していた。

 局鑑評会は局管内4県(熊本・大分・宮崎・鹿児島)の清酒と本格焼酎を官能審査し評価するもの。清酒の部にのべ25場から100点、本格焼酎の部にのべ236場から521点の出品があり、優等賞受賞は清酒11場、本格焼酎95場だった。

 同日の表彰式では、特に成績優秀の製造場10場(清酒管内2場、本格焼酎各県2場)を「受賞者代表」=別表=として渡邉局長が表彰状を授与した。代表以外の受賞場へは同日以降、所轄税務署の署長が該当場へ表彰状を持参する。

 冒頭、被災で亡くなった人へ哀悼の意を表し黙とうした。国歌斉唱し、式後は局関係者と製造業者が合同記念撮影の機会も設けた。

 局が入る合同庁舎B棟の建物も大きな被害に遭った。復興への願いを込め渡邉局長が以下あいさつした。

 平成28年熊本地震の被害に遭った皆様方に心よりお見舞い申し上げる。現在も余震が続いているが、この震災により熊本県はじめ九州一帯が大きな影響を受けている。被災した方々の一日も早い復旧復興を祈る。

 地震で多くの同業者が甚大な被害を受け、延期させていただいたが、我々の気持ちは復興を願い、そして世界へということで一つの区切りを付けたい。その中で皆さんが出品された清酒及び本格焼酎が、特に優秀で称賛に値する品質だと認められた。まさに復興ということからすれば、今後とも地理的表示とか、地域団体商標、こういう地域ブランドを効果的に活用し、南九州の風土と伝統に根ざした清酒と本格焼酎の名声を益々高めていただければ有難い。国税庁の任務、使命は酒類業の健全な発達であり、皆さまと意見交換しながらニーズを的確に把握し期待に応えていくことが大事で、出来るだけの支援を行っていきたい。

 お酒は嗜好品ということで、こういう時には自粛の感があるが、我々はこの素晴らしいお酒を日本中だけではなく、世界中に世界の人に味わっていただくことが、まさに復興の一助になると考えている。あらためて復興を願い、そして世界へ、という気持ちでいる。共に携えて頑張っていきたい。

 我々職員も被災している。車中泊もある。そのなかで公務をどう考え、今できることは何なのか。少しでも応援出来ればきっと、いつかは役に立つ。そう思いながら職員一同頑張っている。不十分な式ではあったかもしれないが、そういう気持ちを酌んでいただき、そして皆さまにこの機会に頑張っていただくことが、我々の楽しみでもあり喜びでもある。お互いに頑張っていこう。

 受賞者を代表し、本格焼酎の部・熊本県製造場代表、松下醸造場(球磨郡水上村)の松下幸郎代表が「私たち受賞者のためにこのような表彰式を挙行していただき、衷心より御礼申し上げる」と謝辞。「訪日外国人の増加などで消費者ニーズが非常に多様化しているなか、ブランドの育成や皆さまに安心して飲んでいただけるメイド・イン・ジャパンの酒類製造にまい進していく」と誓った。