今泉酒類販売・日本酒類販売の合同展示会

2015年09月29日

 【福岡】エスエーケーイー“SAKE”総選挙in博多、あなたが選ぶ推しサケ!――。来場者が良かった出展ブースを投票で選ぶ「酒類総合展示試飲会」が9月17日、福岡市のホテル日航福岡であった。今泉酒類販売(今泉三千俊社長、志免町)と日本酒類販売九州支社(斉藤正治支社長、福岡市)が合同開催するもので酒販店・飲食店、一般消費者も交え約700人が来場。出展各社がアピール力を競い、刺激的提案で沸き立った。

 「日本酒・焼酎・ハードリカー・ワイン・リキュール・ノンアルコールやおつまみまで、ありとあらゆるお酒を試飲できる九州最大級の展示試飲会」。地場で強い今泉酒販と全国系の日酒販が共同企画することで、両社が補完し合い提案や来場者の幅を広げ、商材発掘や得意先獲得の機会を増やす。出展・来場・主催の3者にとってメリットは大きい。

 今回は全国140社以上のメーカーが協力。出展は125ブース、1400アイテムに及んだ。今泉社長は「消費者ニーズに合わせ良いものを丁寧にご紹介し売り込んでいきたい」とのスタンス。斉藤支社長も「酒離れとか安売りの常態化といった状況を飛び越え、酒が文化であることを伝えていきたい」と力を込める。

 独自の企画展示も多彩。話題の国産クラフトビールは15社60種を揃え、普段飲めない生ビールも用意。一緒に逸品おつまみも紹介した。「博多発電車で福酒めぐり」は実際に模型電車を走らせ、各駅近辺の蔵を訪ね福岡県産酒を味わっていく旅情あふれる趣向。日本酒では10人の現代の名工杜氏が醸した至高の純米吟醸酒とひやおろし飲み比べという贅沢も。ブラインド酒のテイスティング投票もあった。販売続伸のウイスキーやワインでもバラエティ豊かな出品。日酒販の厳選直輸入・新入荷ワイン、「創」グループ商材もPRした。

 特別講演でも異彩を放った。①オール福岡で醸した世界一の日本酒「喜多屋」(福岡県八女市)代表取締役社長・木下宏太郎氏②本格焼酎講座~麹文化の酒造り~「三和酒類」(大分県宇佐市)三和研究所醸造開発課・秋吉勇貴氏――の2題。地域に根ざす國酒の文化とパワーが発信された。

 総選挙の結果は▽1位=喜多屋▽2位=霧島酒造▽3位=アサヒビール▽4位=サッポロビール▽5位=美少年。以下⑥エノテカ、土佐鶴酒造⑦薩摩酒造、南部美人⑧キリンビールマーケティング、カーヴ、宝酒造⑨モンテ物産、小林酒造本店、千代の園酒造⑩しいの食品、熊本ワイン、友枡飲料、神楽酒造、大関、賀茂鶴酒造――だった。企画展示ではクラフトビールやおつまみ、スパークリングワインのコーナーなどの人気が高かった。